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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第9話-11


「は……く……ん……」
 吐息が、艶かしいものになった。間違いなく結花は、サドルに股間を押し付ける行為で、性的な興奮を得始めていたのである。
(イケナイこと……なんだけど……)
 結花のしていることは、間違いなく“自慰(オナニー)”である。しかも、エアロバイクのサドルに股間を擦り付けるその行為は、俗な言葉で言い表すとすれば“角オナニー”と呼ばれるものだった。
(やばい……腰、止まんない……)
 イケナイこととわかっている。だけど、止めることが出来ない。なぜなら、この気持ち良さは、身体に習慣として刻み込まれているものだったからだ。
 サドルに股を押し当てて、曲面に沿わせるように、腰を動かす。
「んっ……!」
 上向きになっているサドルの先端が、柔らかい股の間にめり込んで、そこからじわじわと滲むような気持ちよさが全身に広がった。

 ぐにゅぅ、ぐにゅぅ、ぐにゅううぅぅ…

「はぁっ……んぅっ……くっ、ん……」
 いつしか結花は、逡巡も忘れて、自分の柔らかい秘所をひたすらサドルに擦り付け、俗に言うところの“角オナニー”に夢中になっていた。
 この“行為(角オナニー)”を覚えたのは、中学生の頃だ。
 陸上部に所属していたその時、自室でもトレーニングができるようにと、エアロバイクを購入してもらった。
 早速、そのエアロバイクを漕いでいた結花は、全身だけでなく、サドルに擦れている股間も、熱く心地よくなっていくのを覚えた。それが性的なものだと気がつかないまま漕ぎ続けていると、背中に何かが這いずる感覚が走り、それが全身に一気に広がって、頭の中が一瞬、真っ白になった。
『えっ……な、に……これ……』
 股間から立ち上る、ぼわっとした感覚。腰がプルプル震えて、太股が何度も痙攣した。
『わたし、ヘ、ヘンに、なっちゃった……』
 最初はその感覚が怖かった。
『おしっこの、でるとこ……ムズムズして……なんなの、これ……』
 恥ずかしさを感じる場所からの刺激だったので、母親にも相談できなかった。
『……こわい、けど……でも……』
 おそるおそる、二回目も試してみた。やはり同じように、頭が真っ白になった瞬間、腰がひとりでに浮き上がり、股間から何かが滲み出て、パンツに沁みこんでいくのを自覚した。
『お、おしっこ!?』
 はじめはそう思った。しかし、そうではなかった。
 慌てて下着ごとスパッツを下ろして股の間を見てみたとき、ヌルヌルした透明な液体が幾重も糸を引いたので、結花はなぜか、納豆のネバネバを思い出した。
『なに……この、ヌルヌルの、ネバネバ……なんなの……?』
 エアロバイクを漕ぐ度に、ヌルヌルしたものが下着を汚す。恐れを抱きながら、しかし、気持ちのいいその行為をやめられない。
 結花はほとんど毎日、エアロバイクを使って気持ちよくなる行為を続けた。もちろんその度に、得体の知れない“ヌルヌルのネバネバ”が下着にべっとりと沁みこんでいた。
『こ、これが、そうだったんだ…』
 やがて、学校での性教育が始まり、耳年増な同級生たちの会話を耳にする中で、結花は自分のしている行為が“自慰(オナニー)”であることを知った。下着を汚す“ヌルヌルのネバネバ”が、膣から分泌される特殊な体液であることも…。
『相談しなくて、良かった……』
 トレーニングをするための器具で、いやらしいことをしていたなどと知られれば、最悪の場合、エアロバイクを没収されていたかもしれない。そうなったら、自室でバイク・トレーニングが出来ないばかりか、
『きもちいいこと、できなくなっちゃう…』
 それが一番大きかった。エアロバイクを使った“自慰(オナニー)”はもう、結花にとって、やめられない習慣になっていたからだ。
 もちろん、エアロバイクを使う目的の本末は、スタミナおよび脚力強化にある。だが、結花にとってはそれだけでなく、どうやったらエアロバイクを使って気持ちのいい“自慰(オナニー)”ができるのか、考えることにも余念がなかった。


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