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二兎追う方法、教えます
【学園物 官能小説】

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強請る兎-6

「あたしのカラダ、どうかなァ? この紺の下着ってお気に入りなんだ。ちょっとエロくていいでしょう?」
「え、ええ、すごく、セクシーというか……きれい、です」
「リクオ君も、今エロい顔してて、とても素敵よ。ほら、早く服脱いでこっちに来て」

 ヨウコはそのままベッドに寝転がり、潤んだ瞳で俺を見つめた。
 その瞳に見られると、俺は堪らなくなって急いで制服を脱ぎ捨てた。
 トランクスはどうしようかと一瞬思ったが、それも勢いで脱いでしまう。
 自分の勃起をヨウコに完全に晒したまま、いそいそと彼女が横たわるベッドに近づく。
 ヨウコは俺の股間をチラリと見て、顔をニヤリとさせた。

「フフ、なんか、もうおへそについちゃいそうね」

 よく通る声でヨウコが無邪気にそんなことを言った。
 もう俺の耳には、野球部の練習の金属音は届いていない。
 俺は興奮状態のまま、ベッドに乗っかって、そのままヨウコを抱きしめた。
 そして、強引にヨウコの唇を奪う。

「んぐッ……んっ、んん……!」

 強引だったが、ヨウコは特に抵抗はしなかった。
 ヨウコはそのまま目を閉じて、俺にされるに任せている。
 ふっくらとした彼女の唇に自分の唇を押し付けると、今まで抑圧されていたものが一気に吹き出しそうになる。
 昂りながら、ヨウコの豊かな胸をブラの上から思わず力を込めて鷲掴みにしてしまった。

「痛ッ!」
「あ、すいません! つい、興奮しちゃって……」
「もう、逃げたりしないから、もう少しゆっくりしましょう? ほら、まずキスから……」

 ヨウコが仰向けのまま、俺の頭を優しく腕で掴んで、自分の唇に引き寄せた。
 そうされると、何故だか少し心が落ち着いて、ヨウコの柔らかな体に包まれる気がした。
 この前は、生徒会室で中途半端に服を着たままだったので、彼女の感触を感じる余裕も無かった。
 それに、ヨウコとキスをするのは、思えばこれが初めてのような……。
 お互い裸で、肌と肌をくっつけるというのは、こんなにも心地良いものなのか。
 もっとヨウコの肌の感触を確かめたくて、俺は手で彼女のお腹や脇腹のあたりをさすってやる。
 手に吸い付くような、艶かしい感触を感じると、ヨウコが軽く声を漏らした。
 
 俺はそのまま、またヨウコにキスをすると、今度は俺の口の中に何かが入ってきた。
 ヨウコの舌が入ってきていると認識した時、俺の頭に衝撃が走り、体がゾクリと震えた。
 ちょっと前まで、俺が一方的に恋焦がれていた女の舌。 
 それが、今、俺の口の中で蠢いている。俺の頭が、今は強く抱きしめられていた。
 言葉は出せないが、ヨウコの気持ちは届いてきた。
 ねぇ、あなたも、あたしを求めてきてよ。
 俺もヨウコを抱きしめながら、無我夢中で舌を絡めて、お互いに吸いあった。


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