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僕のハーレム生活
【コメディ 官能小説】

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ハーレム生活の開始-2

 ピンポーン!
 僕が尋ねた人の家の呼び鈴を鳴らし、自身に魔法のモテ香水をかける。
「はーい、どちら様……って、あら悠樹くんじゃない」
「あ、どうも香織さん」
 倉科香織さん。僕の幼馴染の友達の母親。名前で呼んでいるのは、香織さんが名前で呼
ぶように強要してきているからだ。下手におばさん、だなんて言ってしまっては本気で怒
られてしまう。
 まぁ、何故香織さんのところを訪れたのかというと、やはり初めてはこの人に筆下ろし
をして欲しかったからだ。幼馴染の友達も可愛いのだが、香織さんは本当に美人だ。美人
で優しくて胸も大きい。そんな人とエッチなことが出来たら嬉しすぎでしょ。
「急に来てどうしたの? あの子ならまだ帰ってきてないわよ」
「あ、いえ今日は香織さんに用事がありまして……」
「わたしに用事……? 何かしら?」
「えーと、ですね、その……」
 何を話せばいいのか分からない。ただ単純に香織さんとエッチなことを……この魔法の
モテ香水の威力を確かめるために来ただなんて言えるわけがない。
「ん……?」
 ま、拙い。あまりに何も言わないから、香織さんが不審がっている。このままでは魔法
のモテ香水の威力を確かめることなんて出来ないじゃないか。つーか、まだ効果は出ない
のか? 早く効果が出てくれないとマジで困る。
「悠樹くん、大丈夫?」
「は、はいっ! 物凄く大丈夫です。大丈夫すぎて怖いくらいですよ!」
 あー、僕は何を言っているんだよ! テンパリすぎて訳の分からないことを言ってるよ。
 効いてくれ! 早く香水の効果を発揮してくれよ! まさか騙されたとかじゃないだろうな!?
「中に入る?」
「あ、はい。入らせていただきます!」
 僕を不審がりながらも持ち前の優しさで中へと招いてくれる香織さん。あぁ、ほんと最
初は顔見知りの人間でよかった。何も考えず知らない人間に試さないでよかったよ。
 冷や汗をかきつつも、ある意味では安心しながら倉科家の中へと入っていく。
「はい、お茶でも飲んで落ち着きましょ」
「ありがとうございます……」
 お茶を受け取り、一気にぐいっと飲み干す。緊張や楽しみのあまり気がつかなかったけ
ど、かなり喉がカラカラになっていたようだ。お茶がかなり身体にしみ込んでくる。
「それで――悠樹くんはわたしに何の用かしら?」
 お茶を飲んで一息ついたが、結局のところ香織さんに魔法のモテ香水の効果が出ている
様子はなく……僕はただ――
「はは……なんといえばいいのやら……」
 言葉に詰まっていた。マジで、どうしたらいいのだろうか? ここは、戦略的撤退をす
るべきなのだろうか? 何も用事を告げずにこの場に留まるのは難しいよね。
「……ん? 何か悠樹くんから不思議な匂いがするわね……」
「えっ!?」
 香織さんが香水の匂いに興味を示したようで、顔を近づけてきて匂いを嗅ごうとしてくる。
「か、香織さん……っ!?」
「何の匂いだろ? こんな匂いのする香水とかは知らないんだけど……」
 スンスンと何度も僕の身体についている香水の匂いを嗅ぐ香織さん。
「いい、匂いがして……なん、だか……んっ」
 匂いを嗅いでいる香織さんの表情が段々と赤くなってきている。そして、心なしか香織
さんの瞳がトロンと蕩けた感じになってきている。
 これはもしかしたら、魔法のモテ香水の効果が出始めているんじゃないだろうか。
 今まで効果らしい効果は出ていなかったけど、ここにきてようやく……
 それにしても何でこんなにも効果が出るのが遅く――いや、もしかしたら僕の近くで香
水の匂いを嗅いだから? 近くで嗅ぐことによって魔法のモテ香水の本領が発揮され――
「ん、んぅ……何だか身体が熱くなってきたわね……」
 身をよじらせ顔を上気させている香織さん。まさかこんなにも効果が強いとは思わなかったよ。
 だって、効果が出始めてすぐにこれだよ!? あと少しでエッチをすることが可能なレ
ベルだよね、これ!?
「香織さん、大丈夫ですか?」
 もっと香水の匂いを嗅がせるために、身体を心配するフリをして香織さんに近づく。
「だ、大丈夫。大丈夫よ……」
 口では大丈夫と言ってはいるけど、恐らく限界が近いのだろう。ここは、最後の一押しを――
「香織さん」
「な、何かしら……?」
「香織さん。昔からあなたが大好きでした……」
「んんぅっ!?」
 耳元で優しく囁いてみる。僕が言葉を囁いた瞬間、香織さんの身体がビクンと跳ね、驚
いた顔で僕を見てきた。
「ゆ、悠樹くん……今の台詞……」
「僕とエッチ……してくれませんか?」
 頬に手を伸ばし、軽く撫でながら誘いの言葉をかける。魔法のモテ香水の威力が本物な
ら――まぁ、すでにある程度本物だとは思っているけど、それでも魔法とまで謳うのなら
香織さんはこれで落ちるだろう。
「わ、わたし……」
「大丈夫ですよ。この時間はまだ誰も帰ってこないんでしょ?」
「ええ……」
「だったら僕と、エッチしましょう……?」
 目の前で僅かに揺れる大きな胸を指で突いて反応を見る。
「んぁ、あ……わ、分かったわ。わたしとエッチ、しましょ」
「はい」
 落ちたーっ! 香織さんが魔法のモテ香水の力に屈した! 凄い。凄いよこの香水。
 あの香織さんとエッチをすることが出来るなんて――これなら本当に僕が夢に描いてい
たハーレムの建設が可能になる。


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