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恋愛戦隊ラブレンジャー
【その他 官能小説】

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恋愛戦隊ラブレンジャー-6

−スタジオの隣にある控え室。私はそこで休んでいた。
《さすがに筋肉痛なんて言えないよなぁ…》
正直、リーダーの言葉にはハッとした。今までの焦りや悩み、そして解決した満足感ばかりが前に出て、肝心な部分を忘れていた。
仲間の為、スタッフの為、そしてテレビを観ている子供達の為…
自分のみが焦って、自分のみが満足している様じゃ、結局は何も変わらない。私達を観てくれている人。その人達の事を真っ先に考えなきゃいけないんだ。
自分が情けなく思えてきた。
《私って、何でこうなんだろ…》
…コンコンッ!
『杏子ちゃん。入ってイイかな?』
リーダーの声だ。
『あっ、どうぞっ!』
…ガチャッ!
部屋に来たリーダー。その顔は何か気まずそうだった。
『あの…さっきは怒鳴ってごめん…』
『そ、そんなっ!気にしないで下さい。それに、私の自己管理がなってなかったワケだし…』
部屋の中が不思議な空気で満たされる。
それもそのはず。ドキドキしている。昨晩、お店の中で浮かんだ顔。リーダーのそれだった。
『そ…そっか…じゃ、落ち着いたらスタジオに戻ってくるんだぞっ!』
少しぶっきらぼうな言い方。すぐに背中を向けたリーダー。
『あの…』
『ん、何だ?』
『…いえ、何でも。』
『…そっか。じゃ、先に行ってるからなっ!』
結局、何も言えなかった。ドキドキが止まらない。事実、まともに顔が見られなかった…
《少し落ち着かなきゃ…》
違う意味で焦る私。冷静さを取り戻すまで、15分もかかった。
『ふぅ〜っ…』
軽く深呼吸。みんながスタジオで待ってる。急いで部屋を出て、メンバーの元へ向かった…

−『ここかぁ…』
地上10階はあるビル。私はその前に立っていた。
昨日、明人さんから頂いた名刺。とりあえず、書いてある番号に電話してみる。
〔ありがとうございます。フィットネスクラブ・スクエアです。〕
感じのイイ電話の声。私は事情を説明した…

−ビルの最上階。このフロアと下の階全てが、ジムになっている。入り口の前で待っていると、一人の女性が現れた。
『先程、お電話して頂いた方ですね?わたくし、当フィットネスクラブ代表の牧田と申します。』
『あ…初めまして…』
『お客様の事でしたら、事前にお電話でお伺い致しておりますので。』
どうやら明人さんが先に話を通してくれていたらしい。
『それではこちらにどうぞ。中の説明をさせて頂きますので。』
…ガーッ!
自動ドアが開き、案内された。
《わぁ、とっても広いし綺麗…》
…ガチャッ!
そのまま、応接室の様な所に通された。
『こちらにお掛け下さい。』
『あっ、はい。』
『早速ですが、当クラブの説明に入らせて頂きます。まずは…』

−30分ほどの説明が終わり、私はジャージに着替えた。
このクラブにはマシンジム、プール、エアロビクスルームなど、ごく一般的な設備がある。さらに、別料金になるが必要に応じてトレーナーの方も付いてくれる。
私の場合、会員扱いになるので、その都度の利用料は支払わなくてよい。つまり、中にあるモノ全てを自由に選んで使う事が出来るのだ。
《何から始めよう…》
差し当たって思いつくのが、持久力の強化。昨晩の素振りで判明した。明らかなスタミナ不足。
『あっ、これこれ。』
エアロバイク。単純な自転車こぎに思われるが、自分の体力に合わせて負荷が変えられる。マシンには脈拍計がついていて、耳たぶにクリップみたいなのを挟み計測し、それを見ながら運動が出来る。
早速、準備をしてこぎ始めた。

−『はぁっ、はぁっ…』
30分もしないウチに、額から玉の様な汗が噴き出てきた。そんなに負荷はキツくない。スタミナ不足って言うより、運動不足。
一度、マシンをストップさせる。
『はぁっ…はぁっ…』
肩で息をする。全身が酸素を欲しがってるのが容易に理解出来た。
『とりあえず…休憩……』
ヘロヘロになりながら、近くのシートに向かう。その時だった。
『杏子…ちゃん?』
聞き慣れた声。リーダーだった。
『リーダー!!何でココにっ!?』
『君こそ…何で…ココに…?』


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