ふだのこと-1
つぎのひになって さんにんの おやが がっこうに きていた。
でも さんにんは きょうしつに こなかった。
せんせいが さんにんは きのうの よるから ゆくえふめい だといった。
すると みんなが ぼくを ちらちらと みた。なぜか こわそうに してた。
せんせいが なんども こうちょうしつに よびだされて いた。
ぼくたちは じしゅうを してた。やすみじかんも せんせいは もどらなかった。
ぼくが こうちょうしつの まえを とおると なかから こえが した。
さんにんの おやが せんせいを どなっている こえだった。
こうちょうせんせいが まあまあとか いってた。
さんにんが いなくなったのは せんせいの せいだと いってるらしかった。
ぼくは それは ちがうと おもった。せんせいが かわいそうに なった。
せんせいは それいらい げんきが なくなった。
じゅぎょうちゅうも ぼんやりすることが おおくなった。
ぼくは あるひ かえるじかん きょうしつに のこった。
すると せんせいが きて よわよわしく わらった。どうしたのと いった。
ぼくは くびに かけていた ふだを せんせいに かけて やった。
せんせいは あるばむを ひらいて さんにんの おやの しゃしんを みつけた。
それを もって かうんせらあしつに ふらふらと あるいて いった。
いしいさんは いなかった らしく ひとりで しゃしんを おいて きた
せんせいは ぼくに いった。まてと いったよと。ぼくはうなづいて いった。
よるになったら よしと いえばいいよと。
つぎのひ から もう さんにんの おやは がっこうに こなくなった。
せんせいも げんきになって ぼくに ふだを かえして くれた。
ぼくは その ふだを いしいさんに かえした。いしいさんは いった。
ちょうど よかった。ばけものがかりに したい こが でてきたからと。
がっこうの へいわの ために いしいさんは きょうも かつやく している。