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名門女子剣道部・愛花
【同性愛♀ 官能小説】

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愛の折檻-3

「愛花のオマンコしゃぶりたい…」

 志津は愛花を舐め回すように見つめながら、ゆっくりと舌なめずりをした。
 今の母が自分を欲望の対象としか見ていないことを知った愛花は思わず叫んだ。

「ママッ! ママァァッ!!」
「…お母さんは特殊な薬を大量に投与されて、中毒症状を起こしているんだ。このまま代替薬の量を徐々に減らしてクール・オフを続け、完全に抜ければ家に帰れる。だからもう少し待ってあげて欲しい」
「…そんな…っ!」

 担当医師の言葉を聞いて愛花は言葉を失った。
 医師は多くを語らなかったが、事態はもっと深刻だった。
 実は志津は冴木クリニックでの調教期間中、違法薬と巨大バイブ二本刺しによる連続絶頂を強いられ、ショックで心停止状態になった。真樹子はあわててAEDで蘇生させたのだが、脳に負担がかかり軽度の記憶障害が残ったのだ。
 志津憎しのあまり、酷く責め抜きすぎた真樹子の失敗である。

 午後、理事長が見舞いに現れた。
 見知らぬ人物が同行している。大柄でボーイッシュな女性だ。
 ブラシのように短く刈り上げた髪。左耳にドクロのピアス。夏にもかかわらずレザージャケットを着込んでいるのはバイクに乗っているのだろう。

「こんにちは愛花ちゃん。八幡薫(やわた・かおる)よ。私も剣道部のOGなの」

 彼女はにこりと微笑んで『八幡探偵事務所』と書かれた名刺を差し出した。
 薫は見舞いとして持ってきた果物を手早く切り分けて愛花に勧めると、新しい花束を生けるために給湯室へ行ってしまった。
 理事長は愛花と2人だけになると、ようやく話を切り出した。

「笠倉さん、今回のことは本当にごめんなさいね…。私が無理な相談を持ちかけたばかりに、あなたのお母さんをあんな目に合わせてしまった。そしてあなたまでも…」

 理事長の謝罪の言葉も冷たく閉ざされた愛花の胸には届かない。
 さっき見た志津の哀れな姿が目に焼き付いて涙をこらえるのに必死だったからだ。
 しかしあの日、何が起きたのかを確かめたいという気持ちは強かった。

「そんなことよりあの日、私はどうやってここに運ばれてきたんですか?」

 愛花が尋ねた時、ガチャリとドアが開いた。

「…それは私が説明するわ」

 花瓶を持って給湯室から戻ってきた薫だった。

「あなた達を助け出したのは、この私なの」

 後ろ手にドアを締め、こっそりロックすると薫は話を切り出した。
 彼女の説明は次のようなものだった。

 あの晩、冴木クリニックに突然沖直見が現れ、2人は口論になり冴木真樹子が刺された。
 丁度そこに薫が忍び込んできたのだった。
 薫は直見を気絶させると探偵事務所の助手と一緒にタクシーを呼び、2人を乗せて病院に送り出した。その後、冴木クリニックにのこのこやってきた小淵沢代議士を捕まえ、理事長に引き渡す。
 そして志津と愛花を運び出し、真樹子の調教ルームから様々な調教道具を回収、証拠を隠滅した。
 その間、理事長は薫が調べた陰謀の証拠を突きつけて小淵沢を脅し『学園には二度と関わらない』という念書を書かせた。
 現在警察や病院に手を回して事件のもみ消しを画策中で、ようやく一段落ついたので見舞いに来れたということだった。

「私は理事長に頼まれてずっと冴木クリニックを監視していたの。剣道部の合宿に合わせて何か仕掛けてくるのはわかっていたから。奴らがあなた達をクリニックにおびき寄せたのも知っていた」
「…ひどいっ! じゃあ、もっと早く助けに来れたってことですか?!」
「そうなるわね…。でも今回の件は冴木真樹子だけでなく、パトロンの小淵沢を引っ張り出さなきゃならなかった。学園のクーデター計画を阻止して奴らの首根っこを押さえるためには、決定的な証拠が必要だったのよ」
「それじゃ、ママと私は囮に使われたっていうの?! 酷いわっ!!」

 愛花は叫んだ。その瞳からは大粒の涙が溢れ出す。
 理事長は席を立つと、床に跪いて深々と土下座をした。

「本当にごめんなさい…。お母さんが回復するまで私たちがしっかりサポートするわ」
「そんなこと、今さら言っても遅いわ! ママを元通りにしてよっ!」
「大丈夫。少し時間はかかるかもしれないけど、あなたのママはきっと治るわ。安心して」

 見かねた薫がそっと愛花の肩を抱いて励ます。
 愛花は納得しかねる様子だったが、少し沈黙した後、さらに言葉を続けた。

「橘主将はどうなったんですか? 沖先生は? …あの女は?」
「橘さんと冴木真樹子は、私が懇意にしている別の病院に入院しています。マスコミに感づかれては大変な事になるので、病院名は誰にも教えられません」
「……………」
「冴木真樹子は胸や股間を数箇所刺されていて重体です。回復にはまだ時間がかかるでしょう。刺された原因は別れ話ね。沖先生も冴木の奴隷にされ、ずっと調教を受けていたそうだから…」
「…先生がっ!?」
「そして橘さんは精神に変調をきたしていて療養中です。橘さんも冴木に変態的医療行為を施されていたの。そして薬や催眠術によってマインドコントロールされていた。つまり『橘玲』ではなく『もう一人の冴木真樹子』になってしまったのね。橘さんが倒れたのは、冴木が刺されたのと同時刻。2人の精神があまりにもシンクロしすぎていたために冴木の受けた精神的・肉体的ショックを彼女もくらってしまった…としか考えられないわ。現代の医学では説明不能だけど…」
「………っ!」

 それを聞いた愛花の脳裏に、陰核が異常に肥大化した玲のグロマンと真樹子の言葉が鮮烈に甦った。

(あなたもいずれこの注射を恋い焦がれるようになるわ。玲みたいにね!)

 きっと2人とも、あの地獄のような責め苦に安らぎを見出していたのだ。


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