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二兎追う方法、教えます
【学園物 官能小説】

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誘う兎-2

『どう? よく描けているでしょう?』

 ヨウコはノートの片隅にそんな事を書いて、俺に見せた。
 授業中なので、無論話すわけにはいかない。
 そもそも、授業中にこんなものを見られたらどうするのか。
 俺は、内心ヒヤヒヤものである。ヨウコは、そんな俺を見ながら、ニヤニヤしている。

『授業中に、馬鹿なモノ描かないでくださいよ』
『あら、凄く芸術的で素敵なかたちしていたわ。あたし、これ思い出して、何度も』

 ヨウコが綺麗な達筆で、ノートに言葉を書き連ねていく。
 一見、誰が見ても黒板を板書しているようにしか見えないだろう。

『オナニー、しちゃった』

 俺は、その単語を見て、胸をドキリとさせる。
 綺麗な達筆と、下品な内容が妙にアンバランスで、卑猥さを増幅させているように思えた。
 ヨウコは立て肘をつきながら、さらに筆を走らせる。

『リクオ君も、あたしのおまんこ見て、オナニー捗った?』

 俺は、その文字を見て、先日見て脳内に焼き付いた生々しい肉の色を思い出す。
 制服の下で、また俺のものが膨れ上がってくる。授業の内容など、まるで頭に入らない。
 その机の下の膨れる股間に、もぞりと感触があった。

「うわ」

 思わず小声を出してしまうと、ヨウコが口元に指を立てて、シーッと俺に注意した。
 そんな注意されたって、授業中に何を……?
 ヨウコは俺の硬直を楽しむように、指を制服のズボンの上から微妙な力加減で蠢かせる。
 いくら変わり者ったって、程があるだろ……。だが、抵抗しようがない。
 声を出したら怪しまれるし、バレたら大変なことになってしまう。
 俺は、ただ耐えるしかないのか。
 ヨウコは指を妖しく動かしながら、しばらく俺の様子を伺っていたが、唇の周りをペロリと舌で舐めるとその指を止めて、またノートに何か書き始めた。

『あたしのも、触って』


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