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二兎追う方法、教えます
【学園物 官能小説】

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迫る兎-4

「あ〜あ、リクオ君黙りこんじゃって……ガッカリしちゃった?」
「少しは……でも、会長綺麗だから、しょうがないですよね」
「フフ、少しって顔じゃないわね。でも、今、付き合ってる人はいないわよ」
「そう、ですか」
「あたしの事、嫌いになった?」
「いや、そんな事は、ないですけど」
「じゃあ、一つ質問。リクオ君、エッチなこと好き?」
「えっ?」

 ヨウコは俺に跨りながら両手を俺の顔に添えて、自分の顔に向けさせた。
 ペロリと舌を出して唇を舐める。顔を少し赤くして、俺の反応を確かめるようにじっと見つめている。

「これって、生徒会長が言うことじゃあないわよねェ……でも、ようやく打ち明けられそうな人を見つけたから。リクオ君は、どうかなァ?」
「ど、どうって……?」
「エッチな事が、好きか嫌いか」
「そんな事、答えようがありませんよ!」
「そうかしら?」

 ヨウコが俺にのしかかったままの体勢で、卑猥に腰を動かした。
 若干丈の短いチェック柄のスカートがふわりと揺れて、柔らかい肉の感触が俺の股間に伝わる。
 ヨウコの髪からか、あるいは体からなのか、石鹸に似た甘い香りが俺の鼻から吸い込まれ、その香りと彼女の感触が俺の股間に血液を送り込む。

「あ……ほら、リクオ君も、嫌いじゃないって。少し、食い込んできてる」
「あ、あの……俺は、こういう事をするつもりでは……」
「沢山デートをして気持ちを通わせた後に、体の相性は悪かったなんて、哀しいでしょう?」
「か、体の……!」
「……凄く久しぶりだから、あたしもドキドキしているわ。ほら……わかる?」

 ヨウコが俺の手をとって、自らの左胸に当てがった。
 膨らみのピークの場所ではないものの、何枚もの布地の上からでもそのボリュームが俺の手に伝わってくる。柔らかさというより、たっぷりとした質感、その向こうに彼女の鼓動がかすかに感じられる。


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