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たねびとの歌U
【ファンタジー 官能小説】

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女学生-2

わしはもう一度3人の顔を見比べた。3人とも美少女なのは認める。
だがポニーテールのユータンは田舎の素朴な村娘といった、素直な感じだが、他の2人は違う。
まずショートヘアーのアーヤンは一見童顔で目も大きく可愛いが、肉食の豹みたいな危険な匂いがする。
口もとも眉も目も反抗的でツッパリっぽいというか、暴力的な表情が見え隠れしている。
ロングヘアの方は別な意味で性悪な感じだ。
能面みたいな冷たい表情だが、口元は薄笑いを浮かべているように微かに口角が上がっている。
そして人を見るときの目は見てるようで見ていない。
まるで人を石ころか電信柱を見るように通り抜けて視線をもっと遠くに持って行く。
わしは真中のユータンに言った。
「まず、あんたはずいぶん年齢が若いようだけれど正式な資格を持っているのかね」
するとユータンはポケットから免許証のようなカードを差し出した。
だが指で氏名のところを隠して見せている。
写真は本人のものだし、国が発行している受精資格者証に間違いない。
「ふむ。間違いないようだ。
でも区の方からは一人で来るように言われていなかったかな」
「はい。でも受精の時期はもっと先の予定だったので……順番待ちの関係で早めに登録したんですけれど、こんなに早くなるとは思わなくて……」
「なあんだ。そうなのかい。それじゃあ、後に廻してもらえば良いじゃあないか」
「そうは行かないんだよ、爺さん」
横から口を出したのはショートヘアのアーヤンだ。
首を斜め横に曲げてわしを睨んだ。
だが次の言葉が出て来ずにロン毛のヨッシーの方を見る。
それでヨッシーが代わりに言った。
「今の時代、受精補助を後に廻して欲しいなんて言ったら、何十年後にされるかわからないんだよ。
わざと順番を遅くして諦めさせるって話も聞くくらいだから」
「なるほど。それじゃあ、早くやることに何か問題でもあるのかい」
「それも私が言うよ。
お爺さんも気がついていると思うけど、私ら制服が全員違うでしょう。
高校が色々な事情で別々なんです。
で、ユータンの高校はごく普通の公立高校だけれど学年1名だけ受精資格者の推薦枠があって、それに選ばれた訳。
高校の推薦をうけるには勉強だけでなくて、生活態度や行い面で厳重に審査されるから、まあユータンは模範生ってことね。
で、順番待ちの状況で計算すると20才の頃に授精されることになるから、それまでの間にお金も貯めて、心と体の準備をしようと思っていたらしいのだけど……。
急に早まったと通知を受けたのが1ヶ月前で、わたし達に相談してきたんです。
まず私の家は金持ちだから、お金を貸すことになったけど。
問題は受精が試験管受精ではないということね。
要するにセックスしなきゃならないって話になったの。
ところがこの子それまでに支給された張り形も一度も使ったことがないありさまでしょう。
それでこの一ヶ月張り形を使って擬似セックスの訓練をしてあげたの。
わたし達2人は親友だから当然よね。でも、この子うぶだから色々心配で」
「たとえば?」
わしは一体何が心配なのか知りたかった。
「すぐ逝っちゃうの。
早すぎるから子種貰うまでもたないんじゃないかって心配が1つ。
それと受精補助員の中には自分の変態プレーを押し付ける奴もいるって聞いたから、それだったらユータンが可哀想だってことになったの。
この子は繊細だからそんなことで壊されたら困るから。私たちが見届けに来たの。
わかったらお爺さん、勿体つけないで早く呼んで下さい」
わしは『えっ?』と思った。
この子たちはわしが受付か留守番の爺さんだと思ってるんだ。無理もない。
この子たちの年頃なら受精補助員といえば白馬に乗った若い男性のイメージなのだろう。
わしはこれに乗じることにした。
「ちょっと待ってくれ。わしは受付を任されているから責任があるんだ。
もし補助員をここに呼んであんたたちがいるからという理由で拒否されたらどうする積もりだ。違法だから拒否するに決まってる。」
アーヤンが歯をむき出した。
「爺さんは黙って呼べば良いんだよ。来たら頼んでみるよ。
今みたいに事情を話してさ」
「で、断られたら?」
「そのために私がいるんだ。断らせやしない」
アーヤンは腕を組んで低い声で静かに言った。
「それなら、やっぱり呼ぶのはやめよう。
大体、補助員は部外者に顔を見せてはいけないことになってるんだ」
わしがそう言った後のアーヤンの動きは速かった。
わしは座っていた場所に仰向けに倒された。
そしてアーヤンはわしの胸倉を掴んで覆い被さるようにして左足はわしの右脇腹の横辺りに立てて、右膝頭をわしの股間に当ててグリグリッと押した。
「おい、爺さん。いくら役に立たなくても、ここを潰されたら困るだろう。
困る前に痛くて失神するかもしれないよ。早く呼びな。
この近くに待機してるんだろう?」
「アーヤン、お年寄りだからあんまり乱暴にしないで」
そう言ったのはポニーテールのユータンだった。するとアーヤンは声を和らげた。
「わかってるよ。こう……優しく脅してるんだから」
そう言って、アーヤンは膝頭でわしのチンポをまたグリグリと捏ねまわしたんだ。
可愛い娘っ子にあそこを膝でぐりぐりされたら、すぐ感じてしまうんだ。
「あっ……」
アーヤンはわしの股間に手ごたえを感じて驚いた拍子に前のめりに倒れた。
とっさに離れようと左足を立てようとしてバランスを崩して滑ったらしい。
つまり仰向けのわしの体にうつ伏せに倒れて来たんだ。
アーヤンの顔がわしの顔の横に突っ伏して、胸や腹や太腿がわしの体の前面に被さって来た。
そのときアーヤンの太腿の辺りにわしの一物が当たっていて固く大きくなっていたので、わしもアーヤンも慌てた。
 


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