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〈聖辱巡礼〉
【鬼畜 官能小説】

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〈聖辱巡礼・其の四〉-19

『どうです?肌の張り艶も良いし“活き”も抜群でしょ?じっくり楽しんで下さいよぉ』


和成は、友の悲鳴にも何の痛痒も感じてないようで、発狂したように足掻く友を嬉しそうに見ていた。
艶やかな髪やか細い腕、見事な括れや美しい脚にオヤジ達の掌は触れていき、〈美〉そのものの肉体を触感で味わおうと群がっていった。


「うあッ!!触んなあ!!やあぁぁぁッ!!!」


あまりの動揺と恐怖に、友は素っ頓狂な声をあげて叫び、胸に伸びてくる手を振り払おうと上体を捩り、頭髪を掻きあげようとする指を拒絶する為に頭を振り乱した。
それでもオヤジ達は執拗に手を伸ばし、指に美しい髪を絡み付かせ、上体の抵抗を封じに掛かる。
いよいよ友は金切り声をあげ、鼓膜をつんざくような悲鳴をあげたが、そんなもので怯むオヤジ達ではない。
ますます興奮し、その肉体を貪ろうと近づいた。


『友ちゃんは……先生を脅迫して金を脅し取ったんだろ?』

「!!!!」


一人のオヤジの吐いた台詞は、友には身に覚えのない事だった……脅迫などそんな犯罪を犯した事もなければ、考えた事もない……友の頭の混乱に拍車がかかった。


『お金を取るは、悪い男を使ってレイプするは……君は酷い娘ですなあ?』

「し、知らない……私、私そんな事しない!!」

『シラを切りますか?君のお友達がみんな白状しましたよ?』


朧げながら、友の頭に浮かんできた……それほど仲良くはない美加子が、何故自分を呼び出したのか?
今にして思えば、あの時の電話の対応もおかしな点は多々あった……何かの罪を、自分達の仕出かした犯罪を、自分に擦りつけて逃げたのだ……友の視界はグニャリと歪んだが、もう全てが遅すぎた……。


「ぬ、濡れ衣よ!!私ホントに知らないの!!美加子…美加子が自分の罪を私に……信じてお願い!!!」


今の行為が冤罪であると気づいた友は、それさえ晴れれば助かると思った。
真犯人は美加子であり、自分がこんな目に遭う道理は無い……さっきまでとは違う叫び声が、部屋の空気を揺らめかした。


『だってなあ、梨央ちゃんや乃ノ花ちゃんも「君だ!!」って言ってたよ?』

「!!!!」


和成の台詞に友の顔から血の気が引き、それと同時にオヤジ達の含み笑いが辺りを支配した。

あの三人が口裏を合わせ、罪無き自分を陥れた……言われのない犯罪の〈処刑〉に、自分が当事者となる怒りと屈辱……友の瞳から、大粒の涙がボロボロと零れ、それはYシャツに染みていった。


『春日先生のデートを覗き見して……君は運が悪いなあ』

「!!!!」


春日幹恵の名前が出て、そこで友は理解出来た。


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