〈聖辱巡礼・其の四〉-12
「た、助けて先生……お願いやめさせて!!」
美加子は涙ながらに哀願し、この緊縛を用いた異常な暴力を止めてもらおうと叫んだ。
いつも仲良く遊んでいる友人の悲鳴は、まるで自分の事のように心が痛み、とても聞いてはいられないものだった……目だし帽を被った薄気味悪い男達に汚されるのを、このままにしてはおけない……それは乃ノ花も同じ想いだった。
「……ちゃんとお友達に見えるようにしてよ……それじゃ全然見えてないわ」
「!!!!」
幹恵に少しでも期待したのが間違い……いや、同じ立場であれば、誰もが幹恵と同様の態度をとるだろう……自分を侮辱し、笑いながらレイプを撮影し、金までも脅し取る悪童共……自分を汚す不届き者は、地獄に堕ちればいい……。
『ほうら、コレなら良く見えるなあ？』
「いやあぁッ!!り…梨央ぉ!!!」
「梨央…ッ!!お願いやめてぇ!!こんなの嫌だあ!!!」
「や、やめろよぉッ!!やあぁぁぁ!!!」
寝狸の姿勢は起こせばそのまま体育座りであり、両手両脚拘束も胡座である。
後ろから抱き抱えて顎と髪を掴めば、もう美加子も乃ノ花も梨央から顔を背けられない。
閂縛りにされた脚を掴まれ、性器をパックリと開いた梨央の姿は、二人の眼前にあるのだ。
『オマ〇コも綺麗じゃないか？ほら、見えてるぞぉ』
「み…見ないでぇ!!嫌あぁぁッ!!!」
『ア〇ルも拡げて見せてやるかぁ？そりゃ！』
暴れる脚は力任せに抱きしめられ、Ｖの字に開かれて持ち上げられた。
桃色の肉花は小さく、秘穴は巾着袋のように閉まったまま。
肛門も浅黒く変色しただけで皺も少なく、汚物をひり出す穴には見えない。
性格はどうあれ、お嬢様のような容姿の梨央は、その下半身までも清楚に清まし、幹恵の目覚めた暴力性をどうしようもなく擽ってくる。
そして、圧倒的な暴力の圧力に屈した梨央の心身からは、抗う為の全てが失せてしまっていた。
唇は病的なまでに震えが止まらず、前歯もガチガチと打ち鳴らしっぱなし。
普段なら思いのままに嘲る対象でしかない不気味な男達に、三人娘はひ弱な表情を見せて、空虚な悲鳴をあげるしか出来なかった。
「……私の写メを送った相手って誰よ…？」
形勢を逆転した幹恵は、勝ち誇ったように三人娘を見下ろし、自分の屈辱のシーンを所有している“第三者”を問うた。
もうここまで来たのだ。
一切の不安を取り除き、また以前のように男子生徒を欲しいままにする生活を手にしたい……幹恵の本性は、もう美少年を求めて疼き始めていた。