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溺れる爪痕
【ファンタジー 官能小説】

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純血-6

 「急所は全部押さえてる。緊縛を解いたところでイクまで辛いよ?」

普通ならばとっくに欲に溺れ、イキ狂うくらいの作用が満ちていてもおかしくない。

現にノアの手の中で脈打つ陰茎は今にも破裂しそうなほど熱を持ち、先走りは次から次へと溢れてくる。

アズール自身にもそれは嫌というほど分かっていた。

「解毒する」

「させないって言ったら?」

「・・・・好きにしたらいい」

「全くアズールは呆れるほどストイックだね。その集中力、どこから湧いてくるの?」

「お前とは忍耐力が違うんだよ」

「・・・・・へえ。じゃあその忍耐力ってやつの限界を見せてよ。せいぜい頑張って集中していてね?」

「なにを・・・・・」

陰茎の根元をギリ、と締め付けてノアはアズールから視線を下ろす。

臍から一直線に下腹部へ爪を這わせたかと思えば固い亀頭の先端を指の腹が緩く撫で付けた。

ぬるりと透明な糸を引いた先端にそれを塗り込むようにして、くるくると滑る五本の指。

「アズール、鳴いてお願いしたらイカせてあげる」

アズールの鼠径部に顔を埋めたノアは籠る声で言い、腿の付け根に固く尖らせた舌をなぞらせた。

さすがにびくっと腰を痙攣させたアズールに気を良くしたのか、ノアは舌で充血した亀頭をつつく。

舌はチロチロと尿道を抉じ開け欲を誘うが、根元を塞き止められて出るものも出てこない。

侮辱的な熱に浮かされたアズールの呼吸が深く、荒いものへと変わっていく。


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