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恋に変わるとき
【青春 恋愛小説】

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臆病風に吹かれて-4

どうしてこうもセックスに対して過剰に怯えてしまうのだろう。


別に、過去にレイプされて男性恐怖症になったとか、付き合った男にこっぴどいフラれかたをされたとか、そんな深刻な経験があったわけじゃないのに。


あれから気まずくなってしまったあたしは、逃げるように優真先輩のアパートから帰って来た。


底冷えのする2月の外気は、コートを着ていてもあたしの身体を突き刺した。


空を見上げれば、細く弓形になった月がすっかり高い所から、このゴミゴミした街並みを照らしている。


優真先輩のことは好きなんだけどな……。


彼とキス以上の展開をしている自分の姿が想像できない。


なんとなく、輝美とふざけ半分で見てしまったエッチなDVDの内容を思い出した。


優しいキスをされながら、ゆっくり服を脱がされて、お互い生まれたまんまの姿をさらけ出す。


耳や背中、うなじや脇やおへそ、胸やそしてアソコを舌や指で丹念に愛撫されて、非現実的な淫らな声をあげる可愛い女の子。


その女の子の痴態に反応する男の身体。


女の子も愛おしそうに固くなった男のアレを口に含んで上下に動かす。


そして、それが終わると男は女の子に覆い被さって一つになる。


女の子の声は一層大きく高ぶりはじめ、苦しそうにも見える顔をしながら激しく求め、絶頂への階段を登っていく……。


ダメだ、自分があんな風になるなんてやっぱり想像できない。


と言うか、世の中の男と女があんなイヤらしいことをしていることが信じられない。


みんなあんな獣みたいになって、本能のままに快楽を求めているのだろうか。


輝美も、臼井陽介も……。


そこまで考えて、あたしは頭を大きく横に振った。


なんでまたアイツのこと考えちゃうわけ?


必死に頭からアイツの顔を振り払おうとするけれど、そうしようとすればするほどエッチなDVDの男が臼井陽介の姿に勝手に変換されていく。


臼井陽介は固くそそり立ったソレを、だらしなく開いた女の子の脚の間に埋めて
いく。


一つになった瞬間、激しく鳴く女の子。


そうして臼井陽介の背中に必死にしがみつきつつ、突き上げられる衝動を抑えられずに淫らな声でアイツを求める。


だんだん激しくなるアイツの腰遣いに、「イクーッ!」と上り詰めてしまったのは、なんと……、


「なんであたしなのよ!」


人気の無い夜道の真ん中で、あたしは思いっきり自分に突っ込んでいた。


優真先輩とのセックスはまるで想像出来なかったクセに、なんでアイツとシてるとこは振り払っても振り払っても、勝手に浮かんでしまう?


そんな自分に吐き気がしてきて、あたしは口を手で押さえながら、


「あー、おぞましい」


と、何の罪もない月を睨み付けた。


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