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『tetsu』
【その他 官能小説】

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『tetsu』-6

「んっ…あんっあぁ!いやぁ…はぁん……んっ」
「嫌なの?やめちゃうよ?」
彼はそう言うと今まで激しく動かしていた指を止めた。私はいきなり刺激を失い、同時にこんなに淫らな自分を見られているという恥ずかしい思いが込みあげてきた。
「いやぁ…、武田さん…」
「ちゃんとどうしていいか言ってみて」
「いぢわる…」
「今頃分かったの?」
彼は不適な笑みを浮かべながら言った。
「早く言わないと、寝ちゃうぞ〜」
「う〜、…もっと…触ってください」
「よく言えました!」
彼は私が恥ずかしさいっぱいで答えた言葉を聞くと、私に唇を重ねた。そして指の動きも先程より激しさを増して、また音をたて始めた。
「くちゅ…ちゅ…ぬちゅ……ちゅ」
私と彼の舌が絡まる音と、私の愛液と彼の指が絡まる音。聞いているだけで興奮してしまいそうな音が部屋中に響いていた。
「はぁはぁ…た…けださぁん…んんっ!」
「可愛いよ。もっと感じて…」
彼は三本の指を出し入れしながら、時々親指でコリコリと粒を転がした。その度に体に電気が流れたような刺激を受ける。
「俺、もう…我慢できない…。いい?」
私は声を出せずにただ頷いた。
彼が下着を脱ぐと、彼のモノがこれでもかと言わんばかりに大きく膨らみ、上を向いて反り起っていた。私は彼氏のモノしか見たことなかったが、目の前にあるモノは彼氏とは比べ物にならないぐらい長く太い気がした。
「入れるよ」
彼は私に軽くキスをし、先端を私の割れ目に当てた。ぬちょぬちょと入り口を擦り合わせていたかと思うと、一気に私の中に挿入された。
「あぁぁぁっ!いやぁん、はぁ…たけ…ださんの…おっきいよぉ」
「石原さんもすごい…んっ…締め付けてるよ」
彼が腰を振り、私の奥を突く。お腹の奥にズンッと当たるような感覚と、入り口で敏感な粒が擦られる刺激。
「はぁはぁ…うっ…」
彼も息が荒く、時々声を漏らした。彼のこんなセクシーな声は初めてだ。もっともっと聞いていたいと思った。
「た…けださ…ん、んんっ!!あぁん、はぁん…」
「名前で呼べよ、瞳っ…、んっ…」
「哲也…て…つや、もっと…もっときて…」
私は彼の名前を口にして、無意識のうちに彼を求めていた。頭の中ではいつも名前で呼んでいたが、ずっと本人に名前で呼び掛けたかった。
彼は両手を私の胸へ伸ばした。鷲掴みにされると親指と人指し指でコリコリと乳首をつままれる。
「んんっ!そんな…だめぇ…」
「ちょっ!そんな締め付けんなよ…はぁ…やばいって…」
そんなこと言われても刺激を受ける度に私は収縮して、彼を締め付けてしまう。
「ひと…み、すごいよっ…まだまだ溢れてきてる…」
彼は次から次へと溢れてくる私の愛液を指ですくい、固くなったクリに擦りつけた。
「はぁぁんっ!哲也ぁ…あた…し、もう…」
「俺も…もう限界…」
彼の腰の動きがより激しくなってきた。彼は私と掌を重ね、指と指とを絡めた。
「はぁはぁ!あっあぁ…哲也ぁ…て…つや…」
「瞳…!はぁはぁ……ひと…み…イクっ!…イクよ…!んっ!」
「哲也ぁ!あたしも…!んんっ!」
私と彼は同時に絶頂に達した。彼が私から体を引き離すと、勢いよく白い液体が私のお腹に出された。彼のはとても熱く、濃い色をしていた。
「ごめん、なんかいっぱい出ちゃった…」
彼は、枕元のティッシュに手を伸ばし私のお腹を綺麗にしてくれた。
「ううん、ありがと。」
私はそう言って、彼に軽くキスをした。そして横に倒れ込んだ彼に体を寄せた。
彼は腕を伸ばし、私の肩を抱いた。
「好きだよ…」
「私も好き…」
私達は見つめ合い、そっと唇を重ねた。そして、抱き合ったまま眠りについた。


朝、先に目が覚めたのは私だった。目の前には愛しい彼の寝顔がある。一晩中抱き締めていてくれたのがとても嬉しく感じた。私はこれまでにない幸せな気分だった。
彼の頬に軽くキスをして、そっとベッドから降りた。そして浴室に向かい、シャワーを浴びた。
これからどんな生活になるのだろう…。私はぼんやりとそんなことを考えていた。

--end--


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