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幼き日の思い出
【その他 官能小説】

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夏の終わりに-3

路面に段差でもあったのか突然ドーンという音とも上下に振動した。
「きゃあ。もう少し静かに走れないの?」
私は思わず彼の背中にしがみついていた。
私の胸が彼の背中に当たっていてその時パンツ君が鼻の下をのばしてにやけている事には気がつかなかった。
「登り坂だ。勢いがなかったら登れない」
その後も何度もダーンと振動する。
その都度彼の背中にしがみつく
「きゃあ。ねえ?わざと段差を踏んでない?」
「そんな分けないだろう。それよりなんで早く帰りたがったんだ?」
「別に初めて訪問した家に長居するのは不作法だからよ」
「そんな事気にするものなのか?」
「普通はそうでしょう」

「自分で自転車漕いで戻ったら三時間はかかるんじゃないのか?」
「そこまでかからない。一時間位」
「一時間もかかったらやっぱりアウトだな。」
自転車は舗装された道路から細い未舗装のわき道へ入っていく。
「ちょっと何処へ行くつもり?」
「空をみてみろ。到着前にずぶぬれなる」
空を見るといつの間にか青い空は黒い厚い雲に覆われていた。
「どうするの?」
「通り雨だ。雨宿りする」

辺りはみるみる薄暗くなってきた。
「あれだ。あそこで雨宿りしていく」
前方にブレハブ小屋が見える。
あと四百メートルぐらいだろうか。
しかし頬にポツリと水滴を感じたかと思うと突然バケツをひっくり返したような大雨が降り出した。プレハブ小屋の百メートル手前で完全にびしよぬれになった
プレハブ小屋の軒下に自転車を止め中に駆け込んだ。
しかし私は入り口前の軒下で立ち止まった。
二人っきりでこんな密室にいても大丈夫だろうかなど考えてた。
ブラウスが雨に濡れてピッタリと肌に張り付いて気持ち悪い。着替えたい。
よりによって白いブラウスだ。
肌に張り付いたブラウスごしに肌の色やブラが透けてしまって見える。
こんな霰もない姿を晒したくない。
両腕を胸の前で組んでカバーして室内のパンツ君の様子を見ようと顔をあげたとたん大きなタオルが飛んできて頭に掛かる。
「それで体を拭けば」
「ありがとう…ここは?」
「叔父さんの作業小屋。畑仕事の休憩に使ったりしてる」
「そうなんだ。」
タオルで髪を拭く為タオルを広げると肩から膝まで覆える大判タオルだった。

パンツ君が急にTシャツを脱ぎ出す。
「きゃあっ。な・・・なに?」
「何って・・・濡れたから乾かそうと思って・・・それより早く入れ。雨が吹き込む」


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