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幼き日の思い出
【その他 官能小説】

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夏の終わりに-2

私には大き過ぎる古びた自転車に乗って坂道を駆け下りていく。
だんだん秋が近づいてくる青空の下を山道のカーブを髪を靡かせ風を切って降りていく。
すぐに目的の家が見えて来た。
ブレーキをかけるとキーッとけたたましい音を立てて10m程通り過ぎてようやく止まる。
行き過ぎた距離を自転車を引いて戻るとその家の庭で意外な人物と再会した
「なんだ?」
「あなたは?」
「何の用だ」
「パンツなら見せないわよ」
「あれは謝ったろう」
「こんな所でなにしてるの?」
「草むしり」
「なんで?」
「叔父さんの手伝いだ。」
「ここがパンツ君の叔父さんの家だったんだ」
「なんだよ。そのパンツ君って?」
「あだ名・・・」
「よせよ・・・」
「まあ・・・なんだかにぎやかだと思ったら、かわいらしいお嬢さんが。智ちゃんのガールフレンドかい?」
人の良さそうなお婆さんが家から出てきた

「違うよ。この子は上のお屋敷の孫で」
「ああ、あなたが地主様のお孫さんかい」
「こんにちわ。お爺様にお届け物を頼まれ来ました。」
自転車のカゴに入れていたA4の茶封筒を渡す。
「あらあら。暑いなか御苦労様。自転車できたの?大変でしょに。」
「下り坂だから楽でしたよ」
「帰りのこと考えてないだろう」
「引いて帰るから大丈夫」と強がって見せたけど実際は帰りのことは失念していた。
「登りだぞ。その自転車は登り坂を引いて歩いて行くには重過ぎると思うぞ」
確かにさっき行き過ぎた時引いて戻ったが自転車の重さのせいでうっすらと汗をかいてしまった。
「叔父さんが帰ってきたら軽トラで送ってもらえばいい」
「そうね。それがいいわね。」
「ご主人はどのくらいで戻られるます?」
「そうね。3時間ぐらいかしら。戻るまでお茶でも・・・」
「ありがとうございます。でも、やっぱり帰ります。」
「大丈夫?無理に引き止めはしないけど」
「しょうがないな。その自転車貸せ。俺が運転してってやる」
彼は私から自転車のハンドルを奪うとサドルに跨がったた。
「ええっ?二人乗りで登り坂を登るの?」
「お前が一人で行くより速い」
パンツ君は荷台を指差す。
「ほら乗れよ」
荷台に横向に座る。
「叔父さんが戻ったら上のお屋敷に迎えに来てって言って」
パンツ君は言いながら漕ぎだしていた。登り坂にもかかわらずぐんぐんと坂を登って行く。
男の子ってすごい。


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