投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

THANK YOU!!
【純愛 恋愛小説】

THANK YOU!!の最初へ THANK YOU!! 78 THANK YOU!! 80 THANK YOU!!の最後へ

THANK YOU!!-13



「じゃあまた明日な」
「うん。」

暫くガードレールに座って雑談をしていたが、本格的に暗くなり始めたので帰ることにした。
瑞稀は拓斗に手を振り、前を向いて歩き始めた。
すると、

「八神!」

拓斗から声がかかって、後ろを振り向く。
その拓斗はまだ残っているクッキーが入っている袋を顔の横まで持ってきて揺らした。

「コレ、ありがとな!」

そう告げて向けられた笑顔に、瑞稀は熱が顔に集中したのが分かった。
それだけじゃなく、心臓がうるさく高鳴ることも。
だが、それを不快だとは思わなかった。むしろ心地よかった。

瑞稀も、笑顔で手を振り返した。
そして自分の家であるマンションまでの帰り道を急いだ。



「やっばいなー・・遅くなった・・。」

少し急ぎ気味で帰路を走ってきた瑞稀はマンションの裏口へたどり着いた。
マンションを通る人ならだれでも使える裏口。
その扉を開けて、エレベーターホールに着いてエレベーターに乗ろうとしたとき。
瑞稀はホールの端にある掲示板に立っている人に気づく。
誰だろうと思いその人へ近づいたとき、眼を大きく見開いた。

「・・・菜美・・・?」
「・・・・」
「何でここに、アナタが居るの・・・?」



THANK YOU!!の最初へ THANK YOU!! 78 THANK YOU!! 80 THANK YOU!!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前