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遊戯〜姉妹姦獄
【鬼畜 官能小説】

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〈惨華(さんか)〉-3

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まだ雪の残る早春の街。
午後の傾いた陽は、その力を弱めていた。
街路樹の枝には溶けた雪が氷となって残り、水滴となって濡れた路面へと落ちていく。
日差しだけは暖かな寒風の中に、三人の少女がいた。

中心の少女は肩に掛かるセミロングの髪で、日差しを受けた所だけが栗毛色に輝いている。
やや奥二重瞼なクリクリした瞳。
ふっくらとした頬。
笑うたびに八重歯はチラチラと覗き、整えられた前髪の奥で忙しく眉毛は動く。喜怒哀楽がハッキリした少女はいかにも子供らしい溌剌(はつらつ)さで、見ているだけで元気を貰えるようだ。


『彩未っていつも土日会えないもんね。しょうがないんだけどさ』

「ん〜、でも今週は仕事オフなの。久しぶりに休めるのよ」


中心の少女は河藤彩未。
あのオヤジ達の獲物だ。

紺色のブレザーに白いYシャツ。
灰色と黒のチェック柄の、膝上丈のスカート。
赤いリボンが喉元を飾り、濃紺のソックスがスラリとした脚を引き締めている。
両脇を固める少女も同じ制服を着ているが、やはり美少女の制服姿には敵うものではなかったし、彩未の身長の低さも相まって、少女嗜好のオヤジ達には堪らない魅力を放っていた。


『今週休み?じゃあどっか行こうか?』

「うん。私もどっか行きたいな」

『前にいった街にさ、新しいお店出来たって。可愛い服とかいっぱいあるってさ』


いかにも少女らしい会話を続けながら、三人は街路樹の並ぶ道路を歩いていく。別に高層ビルもなく、オシャレな店が立ち並ぶわけでもない田舎の街。
個人商店や一般宅しかない平凡な町並みを、いつものように帰宅の道についているだけ。
その変わらぬ日常の中に、異世界の住人達が紛れ込み、ただ一人を狙って瞳を燃やしている。
迫っている危機……振り返れば不審なミニバンが視界に入るというのに、少女達はそれに気付かない……中学生とは言え、まだ幼い少女には、現実に二つの“社会”がある事を知らないでいた……。


『え〜?一人でも出掛けたりするの?それって危なくない?』

「大丈夫だよ?私まだ声とか掛けられたコトないし」

『嘘よぉ。だってこの間二人組に声掛けられてナンパされてたじゃん。私ら無視でさぁ』


オヤジ達には言葉までは聞こえていないが、楽しそうにはしゃぐ声だけは聞こえていた。
まだ声変わりもしていなさそうな、アニメ声のような可愛らしい声だ。


『じゃあね。メールするから』

「私もメールするぅ」

『バイバ〜イ。日曜待ってるからねぇ』


夕闇の迫る道で、三人は散り散りに別れてそれぞれの帰路についた。
それはいきなり訪れた好機だった。



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