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『桃色の旅』〜変態映画館〜
【OL/お姉さん 官能小説】

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『桃色の旅』〜変態映画館〜-11

『香奈ちゃん、ほら遅刻するわよ。はやく学校に行かないと』

 目の前に見たことも無いような母の優しい笑顔があった。そのとなりには微笑みながら新聞を読む父親の姿も。中学生のわたし……少女は食卓いっぱいに並ぶ朝食に『朝からこんなに食べられないよ』と笑う。小さなお弁当箱には、手作りの可愛らしいおかずが彩りもきれいに並んでいる。学校では友達と遊び、帰り道は大好きな男の子と照れながら一緒に歩く。

 そうだ……こんなふうにしたかった。映像の中の少女と隣をあるく少年は川沿いの道で楽しげにおしゃべりをしている。日が暮れ始めて、もう帰らなくちゃいけないのに離れたくなくて、なんとなく体をくっつけあって。ふたりの唇が重なる。何度もたしかめあうように可愛らしいキスを繰り返す。

 場面が変わる。あこがれの先生と放課後の教室でふたりきり。今度は先生とのキス。ついばむような子供のそれではなく、舌が絡まり合う濃厚な大人の口づけ。少女の細い腕は先生の首にまわされ、先生の手はゆっくりと少女の制服のボタンを外していく。白いブラの肩ひもが落ちる。白い乳房と薄い桃色の乳首が露わになる。先生の手が、少女の胸を強く揉む。乳首を執拗に舌が這う。

 そんなこと一度もされたことが無いはずなのに、胸を揉まれ、乳首を舐められる感触はそのまま現実のわたしの体にも伝わってきた。そう、妄想だけなら何度もしてきた。先生にこんなふうにされること……

「せ、先生……っ……あんっ……」

 声が出てしまう。それはもう自分の声なのか、映像の中の少女のものなのかわからない。歯をたてられる痛みさえも快感に変わる。全身がとろとろと溶けてしまいそうになる。

 そこでまた映像が切り替わる。電車の場面。さっきと同じ、ドアに押し付けられて立つ少女の姿。背後に立つ男の手は、少女の尻に伸びていく。男はさっきよりもずっと強引に少女の下半身を弄り続け、指を挿入してぐっしょりと濡らした後で、そこに自らの股間をこすりつけた。熱く固くなったそれが少女の入口を押し広げる。知っているはずの無いその感覚。男のものが自分の中にずぶずぶと押し込まれていく。痛みと興奮と、そのむこうにある快感。太く熱いものが少女の中を貫く。

「だ、だめ……あ、あっ、き、気持ちいい、気持ちよくなっちゃうのぉ……!」

 一番奥まで突きあげたかと思うと、ずるりと入口まで引き下がり、また突き上げ……少女はいつのまにか裸にされ、乗客の視線に晒されながら背後の男に犯されている。男は挿入しながら少女の胸を揉み、乳首をつまむ。たまらなくなって、少女は自らの指でクリトリスを擦りあげる。男の動きが激しさを増す。少女が全身を痙攣させる。


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