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『桃色の旅』〜変態映画館〜
【OL/お姉さん 官能小説】

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『桃色の旅』〜変態映画館〜-13

 臨海タウンを出たのは、もう終電間近の時間だった。いつのまにこんなに時間が過ぎてしまったのだろう。とにかく、今日はこのまま帰ることはできない。

 ずっと内緒にしていたけど、愛美の彼は先週もわたしに電話をかけてきていた。ねだられて指輪を買ったけど、でも愛美とは結婚できない、どうしてもわたしのことが好きなのだと。

愛美、ごめんね。いまのわたしなら、彼を迷いなく受け入れてあげられる。

 駅のホームに向かいながら、わたしは携帯電話を取り出して、彼の番号を押した。

(おわり)


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