投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

カラスの巣(短編小説)
【熟女/人妻 官能小説】

カラスの巣(短編小説)の最初へ カラスの巣(短編小説) 14 カラスの巣(短編小説) 16 カラスの巣(短編小説)の最後へ

第8話 シャボン玉の詩(うた)-1

陽一に伝わったのは、玲子の揃えた二本の指の感触だった。
二人の唇の間に割り込ませて、陽一の方を指先で抑えていた。

「どうしたんですか?。ここまで来て・・・・・・」

陽一は顔を上げると、怪訝そうに尋ねた。
陽一のみなぎりは、まるでお預けをくらった犬のように、よだれだけ垂らしていた。

「何だか、しらけちゃったの・・・・ごめんなさい」

玲子は、横を向いたまま視線を合わせずに話していた。
その態度が横柄に見えた陽一は、苛立ちを募らせていた。
それでも、横を向いた玲子の首筋が悩ましく、その苛立ちを紛らわせていた。

「しらけたって・・・さっきまで、悦んでたじゃないですか?。急に、どうしてですか?」

「あら?・・・悦んでたかしら?。あれは、ただの戯れ・・・戯れだから本気にしないで・・・・・・ふふ」

「嘘付けっ!・・・あんなに気持ち良さそうな顔しやがって!」

初めて目にする、挑発的な態度の玲子に、陽一も声を張り上げて怒りを露わにした。

「あら?・・・怒っちゃった?・・・・ごめんなさい。でもね・・・何も知らないあなたに、私が本気かどうか、区別が出来るの?。私がもっと本気出したら凄いのよ・・・・・・ふふ」

「てめえ!・・・馬鹿にしやがって・・・・・・。ベッドの上じゃどうか知れねえけど・・・俺が男だって事、忘れんなよ!」

玲子が、『あなた』呼ばわりをした事に対して、陽一は『てめえ』で返した。
もう、戻る事の出来ない二人の距離をあらわす、悲しい言葉だった。
さらに、『初めて』を嘲笑したような玲子の言葉に、陽一の怒りを募らせた。

「あら・・・力尽くで来る気?・・・ふふ・・・調子に乗んじゃないわよ!・・・。あんたにね!・・・私を本気で抱けると思ってるの!?・・・さあ!・・・抱けるもんなら抱いてみなさいよ!」

「ちきしょう・・・ババアの癖に・・・生意気なんだよ!。ケッ!・・・後悔すんじゃね〜ぞ!」

啖呵に挑発された陽一は、玲子の両手首を掴んで馬乗りになった。

「おら?・・・どうすんだよ?・・・へへ・・・・・もう逃げられんぞ」

玲子は、勢いで陽一を挑発したはいいものの所詮は女、力尽くではかなわず、横を向いて目を瞑りながら耐えるしかなかった。

「おら!・・・良いから、もったい付けないでヤラせろよ?・・・ふふ・・・本当は欲しいんだろ?」

陽一は、口づけを交わそうとするが、玲子は歯を食い縛って拒絶した。
仕方なく思った陽一は、拒むかのように横を向く、玲子の首筋に舌を立てた。

・・・・・・ピチャ・・・ピチャ・・・ピチャ・・・・・・

「頼むからよ・・・はあ・・・はあ・・・ちょっとだけで良いんだよ・・・はあ・・・はあ・・・すぐ終わらせるからさ〜・・・はあ・・・はあ・・・・・・・」

陽一は我慢できずに、馬乗りなる玲子の下腹部に、何度も自分のみなぎりを押しつけて悦んでいた。
何人もの客を招き入れた黒いチャイナドレスは、そのみなぎりのよだれによって汚されていた。
それでも、身動きの取れない玲子は、事の成り行きを見守りながら、じっと堪えるしかなかった

「はあ・・・はあ・・・何だよ、めんどくせ〜な。だったらよ・・・口でも良いんだよ。もう我慢できねえんだ・・・はあ・・・はあ・・・・・・」

陽一は、行為を止めると、自分でみなぎりを擦りながら、両膝で玲子の肩を抑えなが口元に近づけた。
しかし、陽一のみなぎりが、玲子の唇に触れた瞬間だった

ペッ!・・・・・・

玲子は、勢いよく唾を掛けた。

「ふふ・・・本性現わしたようね。そんな汚い物・・・私の顔に近づけないでよ!。」

「このクソババア!・・・何しやがんだよ!」

「そんな役立たず!・・・私の唾で上等よ!。さあ・・・いつもみたいに、自分で慰めなさいよ!」

「ちくしょう・・・さっきから調子に乗りやがって・・・殺すぞ!コラッ!」

この挑発は、陽一の怒りに拍車を掛けて、非情な仕打ちで返って来た。

ドッ!・・・・・・

陽一は、玲子の髪を掴むと、上半身を起こして頭をベッドに叩きつけていた。
その弾みで、玲子の頭は勢いよく跳ね返った。


カラスの巣(短編小説)の最初へ カラスの巣(短編小説) 14 カラスの巣(短編小説) 16 カラスの巣(短編小説)の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前