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富子幻舞
【歴史物 官能小説】

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富子幻舞-23

―――ジュブン、ズボッ、ズボッ、ジュボッ・・・・





“あぁああぁ・・・こんなの初めて・・・・あ・・・あ・・気が変になるぅ・・・・・”


“富子様も・・・最高の締め付け。世にも稀な名器でございますぞ・・・・”



“か、勝元殿・・・・”



“富子様・・・・・”




暗闇の中で互いに相手の名を呼びあう中にあっても、
蜜と肉がぶつかりあう音は止まらない。


時にはゆっくり時には速く。


それらの音と音の合間に漏れ聞こえてくる、
激しい息づかいに吐息、
そして寝床の上で動くゴソゴソとした音。


決して狭くはない部屋の中には、
いつしか熱気と汗と男女の身体の臭いが立ち込めていた――――










そして、



―――ブルッ、ブルルッ・・・・・



「くっっ・・・・・」



「ぁッ、アッ、ああ―――――――っっっ!!!」




闇の中で激しく身震いする気配と同時に、

富子は絶頂に達し今まで発したことのないような叫び声を上げていた。






―――この時、今だ5分咲き程だった“一輪の華”は
その花弁一つ一つが大きく開かれ、

まるで勝ち誇ったかのような様相を見せながら、

甘い香りを放つ大きな華を咲かせたのである――――――






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