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悪意
【レイプ 官能小説】

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宮村 佳奈-2

「えっと、何をすればいいですか?」


佳奈がおっとりと尋ねる。


「宮村、お前最近なんだか浮ついてるな。何かいいことでもあったのか?」


佳奈の質問を無視して、田中はややきつい口調で佳奈に声をかけた。


「え?いえ、特になにも・・・」


「野球部の高橋と付き合ってる、なんて噂を聞いたが、この受験を控えた大切な時期にまさかそんなことはしていないだろうな?」


ドキ!佳奈は慌てた。受験を控えていることも今が大切な時期であることも分かっている。そもそもまだ付き合っているわけでもない。しかし佳奈はまるでこの数日高橋のことばかり考えていたのを見抜かれたような気がして動揺した。目を逸らし、珍しい早口で答える。


「い、いえ。ちょっとデートに誘われただけで・・」


「デート!?」


「あ、いえ、デートでもなくて、ただ参考書を買いに行くだけで・・。」


ただ「何もありません。」と答えれば十分なのに慌てた佳奈は馬鹿正直に自分の妄想まで含めて口走ってしまう。田中の表情が険しくなったのに佳奈は気付いていない。



「ダメだな。宮村、やっぱりお前は浮ついている。今が大事だと言うのに・・・。仕方がない。先生がお前に高橋のことを忘れさせてやるよ。」


それはどういう意味ですか?と佳奈が振り返って尋ねるよりも早く、田中は佳奈に背後から抱きついていた。


「きゃ」




小さく悲鳴を上げて佳奈は身を硬くした。


「な、何をするんですか。先生。」




「言ったろ。先生がお前に高橋を忘れさせてやる。大人の男ってものを知ればあんなガキのことなんか眼中になくなるだろうさ。」


頬をくっつけるようにして言いながら田中は左手でブレザーの上から佳奈の胸をまさぐり始めている。



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