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偽りのデッサン
【熟女/人妻 官能小説】

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第22話 狂った果実-1

翌日の夕方。
睦美は、自宅のキッチンで夕食の準備に追われていた。

『ティロロ〜ン・・・・・ティロロ〜ン・・・・・』

その時、睦美のスカートのポケットからメール着信音が鳴った。
送信者は慶からで、特に用は無く、よもやま話だった。
睦美も、適当に返信すると、すぐに夕食の準備に戻った。

『ティロロ〜ン・・・・・ティロロ〜ン・・・・・』

すると、すぐさま慶から返信がきたのだ。
睦美も、多忙な時間帯に送られてくるメールに、怪訝な顔付きになりながらも、またすぐに返信した。
だが、落ち着く暇も無くすぐさま・・・・・。

『ティロロ〜ン・・・・・ティロロ〜ン・・・・・』

またもや慶から返信がきたのだ。
さすがの睦美も、これには少しあきれ果て放置した。

『ティロロ〜ン・・・・・ティロロ〜ン・・・・・』

それでも慶は、返信が無いにも関わらずメールを送ってくるのだった。
もうすぐ、政俊が帰宅する時間を考えると、これ以上深入りするのは危険と思い、睦美は携帯の電源を切った。

「はあ・・・はあ・・・そろそろお願い・・・・・。」

夜も深まった寝室。
睦美と政俊は、身体を重ねていた。
政俊は、睦美に求められると準備をして、ゆっくりと沈めていった。

「あっ・・あっ・・あっ・・・・・」

政俊が刻むたびに、睦美は反応していた。
慶と、肌を交わしてから再び女の悦びが芽生え、以前よりは、政俊が相手でも満足するようになっていた。
それでも、心は満たされる事は無かった。
やはり、行為の最中でも頭過ぎるのは、慶の事だった。
そんな睦美の想いとは裏腹に、政俊の腰つきは、容赦なく往復していた。

「あっ!・・あっ!・・あなた!・・・あなた!・・・・・。」

・・・・・許して・・・慶・・・・・

行為が終わり、政俊が眠りに付くと、睦美は慶の事が気になりだしていた。
トイレに行くように見せ掛け寝室を出ると、プライベートルームに向かった。
そして、ショルダーバックに仕舞い込んだ携帯を取り出し電源を入れると、数十通もの大量のメールが送信されていた。
もちろん送り主は、全て慶からで、返信が無い事へのイラつきが感じられる内容だった。
この異変に、さすがの睦美も困惑の色は隠せなかった。
お互いの関係を深めるべくした行為が、綻びとなって表れ出したのだった。

同じ頃、アパートの一室。
明かりも付いてない部屋で、慶はベッドの上に髪を掻き毟りながら頭を抱えて座っていた。
あれから返信が無い為に、情緒不安定に陥っていた。
ここまでになる背景には、睦美が慶に対して、過剰に尽くした結果だった。
慶は、睦美の虜になるどころか依存してしていたのだ。
そう、睦美と会えない時が、恋しくて耐えられなかった。
その間にも、他の異性・・・つまり旦那の政俊に身体を許してるかと思うと、嫉妬心に駆られるのだった。
お互い過ごした至福の時が、こうして一人で孤独に過ごす間に政俊とも・・・・・。
慶は、断ち切ろうと思って、何度も過ちを繰り返していた。
それでも、気持ちは抑えきれずに、クズかごは、丸め込まれた大量のティシュペーパーで溢れていた。
慶は狂いだしていた。
死んだ母親の思い出を断ち切った時から、睦美に依存する事でしか精神的に支える事が出来なくなっていたのだ。
それは、お互いが肌を交わしてる間の時だけだった・・・・・。

・・・・ジュルル・・・・・

『うふ・・・良いのよ・・・我慢できなければこのまま・・・・・。愛してる人のだから平気よ・・・・・。』

・・・・・ジュポッ・・・ジュポッ・・・ジュポッ・・・・・

「はあ・・・はあ・・・睦美さん・・・・・。」

・・・・・愛してる人のだから・・・・・

翌週の火曜日、睦美は慶の運転する車で、待ち合わせ場所の駅からモーテル通りを目指して海岸線を走っていた。

「ねえ・・・どうしたの?・・・・・。最近、おかしいわよ・・・何かあったの?・・・・・。」

睦美は、慶の過剰なメールに怪訝に思い、問いただした。

「何かって?・・・何だろう・・・僕には、良く分りませんけど・・・・・。」

「だって・・・何度もメールするんだもん・・・・・。私だって忙しいから、そんなにはできないわ・・・・・。それに主人が・・・・・。」

「主人が?・・・・・。主人に抱かれるのが忙しくて送れませんですか?・・・ふふ・・・・・。」

「ひどいわ・・・私だって慶の事は好きなのよ・・・・・。お願いだから、分かってちょうだい・・・・・。」


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