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偽りのデッサン
【熟女/人妻 官能小説】

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第9話 装いの変化-1

あれから数日後、睦美の住む住宅街から、車で30分くらいの駅前の喫茶店。
昼下がりの客が疎らな店内で、一人の中年女性が横長のソファーに座って、テーブルの上のコーヒーを飲みながら、誰かを待ってる様子だった。
その中年女性は、年齢が睦美と同じくらいで、顔は少々面長で目鼻立ちがハッキリしており、中肉で背丈は女性にしては少し高い方で、まるでモデルのようだった。
服装の方は、上はクリーム色のタートルネックのセーターに胸元には深紅のブローチを飾り、下はダークブラウンの色に花柄の入ったセミロングのフレアースカートを纏い、足元はブラウンのスウェードのショートブーツで決めていた。
髪は肩よりも10センチほど長く、やや明るめのブラウンに染めて軽くミディアムウェーブパーマが掛けられていた。
全体的に見ると、睦美と同じように気品漂う感じだった。
中年女性の横には、大きめのショルダーバックが置いてあり、その上には、店内が暑い為に脱いだ、フレアースカートと同色のスウェードのジャケットが畳んで置いてあった。
しばらくして、ドアが開いて鈴が鳴り響くと、同じようなショルダーバックを肩に掛けた睦美が入ってきた。
そして、中年女性を見つけると、そのまま歩み寄って行った。
そう、この中年女性は睦美と同じ絵画教室に通っており、いつも始まる時間まで喫茶店で一緒に時間を潰していた。
その為、大きめのショルダーバックの中には、教室で使うスケッチブックなどが入っていた。
年齢は、睦美の二つ年下の48歳で、名は遠藤加奈子と言う。
同じく専業主婦で、暇を持て余して絵画教室に通っていた。
絵の方は、睦美よりやや劣る感じで、その為、睦美にアドバイスを講じてもらっていた。
それが縁で親しくなり、こうして喫茶店などで話し込むような関係までなった。
他にも、どこか気品漂う身だしなみから、同じ価値観を見出していた。

加奈子は、睦美を見付けると軽く手を上げた。

「あれ!?・・・睦美さんどうしたの?・・・・・。」

睦美の装いの変化に驚き、思わず問いただした。
それもそのはず、髪は以前より短めのショートボブにして、色は加奈子よりも明るいブラウンで染めて、さらに同じウェーブパーマだが、それは全体に掛けてあり強めだった。
顔のメイクも、以前よりも少し淡い感じがして若く見えた。

「ごめん・・・加奈子さんの真似しちゃった・・・・・。やっぱり似合って無い?・・・・・。」

睦美は、手を合わせて謝るような仕草で、軽くおどけた感じで答えた。
しかし、表情にはどこかみなぎる余裕があり、自信に満ち溢れていた。

「そんな事ないわよ・・・私なんかと全然違うわ・・・・・。睦美さんは見た目が若いから、良く似合ってるし・・・凄く素敵よ・・・・・。何だか、私よりも年下に見えちゃって羨ましいわ・・・・・。」

「そんな、加奈子さんたらお世辞が上手いんだから・・・ちょっと恥ずかしいから止めてよ〜!・・・・・。」

睦美は、加奈子の言葉に少し顔を赤らめるが、その言葉は、お世辞でも無く本心からだった。
実際に服装の方も、上は胸元の開いた白を基調とした黒のボーダー柄のセーターに紺のカーディガンを羽織り、下は同じく紺のデニムレギンスパンツに、足元はブラウンのウエスタンブーツを履いていた。
さらに耳元には、少し大きめでリング状のシルバーのイヤリングを身に付け、大きく開いた胸元には、同じくリング状でハート形のシルバーのペンダントを身に付けていた。
年齢を考えると派手な格好なのだが、元々童顔で、スタイルも細身な睦美には、良く似合っていた。
それに、どこか気品漂う大人の魅力が醸し出され、若い女性には真似できない魅力が漂っていた。
普段は、加奈子のようなエレガントなスカートスタイルが多いのだが、この日は少しカジュアルなパンツスタイルで、若々しい装いだった。
これにはもちろん、慶の存在があった。
あれから具体的に会う日を決めると、慶に合わせた若々しい装いをする為に、早い内から美容院や買い物などに出掛けたのだった。
睦美は、普段からファッション関係の雑誌などに目を通しており、身だしなみについては気を付けていた。
だから、装いの変化にもすぐに順応できた。

睦美は、一通り会話を交わして落ち着くと、加奈子の向かいに座りコーヒーを頼んだ。

「ねえ!ねえ!・・・本当にどうしたのよ?・・・若い子でも出来たの?・・・・・。」

「ち・・・違うわよ!・・・まさか・・・この歳になって手を出すわけないでしょう!・・・・・。本当に加奈子さん止めてよ!・・・・・。」

加奈子は、まだ睦美の装いの変化が気になり、悪びれない素振りでしつこく続けた。
それに対して、睦美も半分呆れがちになっていたが、加奈子の言う事があながち当たっているだけに、根拠もない憶測でも少し動揺していた。

「だって!だってさ!・・・睦美さんいつも旦那さんの愚痴ばっかりこぼしてるから・・・てっきり・・・・・。」
「それに・・・・夜の方も上手く行ってないんでしょ?・・・・・。(いきなり睦美に耳打ちするような仕草になり、小さな声で・・・・・)」

「ちょっと!ちょっと!・・・本当に止めてったら!・・・良い加減怒るわよ?・・・本当に違うんだってば!・・・・・。」

加奈子の憶測も良からぬ方向へと走り出し、冗談のように受け答えていた睦美も、さすがに目が据わりだした。


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