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いけない課外授業
【教師 官能小説】

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いけない課外授業-3

 北校舎の2階。もうすぐ図書室というところで、うっかり切り忘れていたケータイがポケットの中で鳴り始めた。いけない、学校内では使用禁止なのに。あわてて電源を切ろうとして画面を見ると、着信はいま別れたばかりの美野里からだった。

 なにかあったのかな。心配になって通話ボタンを押し、廊下の隅にしゃがみこんで小さな声で電話に出た。

「・・・もしもし?美野里?」

『ああ、まどか?ねえ、明日の授業で使う数学のプリント、持ってる?わたし無くしちゃったみたいなんだ、持ってたらコピーさせてほしいんだけど』

「持ってるけど・・・いまから図書室に行くの」

『ありがとう!じゃあ図書室まで取りに行けばいいかな。もうちょっとしたら行くから、悪いけど待ってて!』

 プツリと通話が切れた。まったく、勝手なんだから。どうせ彼とちょっとデートしてから戻ってくるんだろうな。嫌になっちゃう。

 その時、ガラリと音がして図書室の扉が開いた。

「きゃっ!」

 びっくりして心臓が止まりそうになる。胸を押さえて立ち尽くしていると、図書室から人影が現れた。

「はは、驚かせてしまったかな。ごめん、ごめん」

 人のよさそうな笑みを浮かべて頭を掻いているのは、英語の北村先生だった。さっきのケータイの通話、バレちゃったかな・・・。

「ご、ごめんなさい・・・わたし・・・」

「なに?どうしたの?もしかして質問教室に来てくれたのかな」

 今日はほとんど誰も来なくて退屈だったから、良かったら少し時間を延長してあげるよ、と笑う。よかった、バレてないみたい。

 わたしは北村先生に促されるままに図書室に入り、並んだ長机の一番端、廊下側の席に座った。テキストを広げ、訳せなかった部分を教えてもらう。先生はその部分の日本語訳をするだけじゃなくて、類題のプリントも用意してくれた。やっぱり先生の指導はわかりやすい。わたしは夢中になって与えられた課題に取り組んだ。


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