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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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加藤エリナという女-11

 大学生になって、彼女は既婚者を相手にするようになった。彼らはエリナの体だけを求め、決してそれ以上の要求をしてこなかったために非常に都合が良かった。これまでの欲求不満を埋めるかのように、同時に複数の男たちと関係を持った。

 彼らは大学の教授であったり、バイト先の洋服屋の店主であったり、また手軽に出会い系サイトで知り合った相手であったりもした。彼らとの関係は心地よくエリナを満たしてくれたけれども、それでも稀に「家庭を捨てて君と一緒になりたい」などと世迷言をぶつけてくる男もいた。

 そういう場合はこれまでと同じように、不本意ながら遠まわしに家庭や会社に連絡することで関係を絶ってきた。

 欲しいものは必ず手に入れなくては気が済まず、欲しくないものは徹底的に排除する。

 それが加藤エリナという女である。


 そんな彼女が大学を卒業し、社会人になって1年目の初夏。ある一通の手紙から、そのちいさな『事件』は始まった。

(つづく)


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