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『癒しの館』〜変態マッサージ店〜
【レイプ 官能小説】

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『癒しの館』〜変態マッサージ店〜-6

 10分程度過ぎたころ。ベッドに横になってうつらうつらしていると、ドアが静かにノックされた。

「失礼いたします」

 低く落ちついた声と共に部屋に入ってきたのは白衣を着た男性だった。40代前後。銀縁の眼鏡の奥には優しそうな瞳。背は高く、やや細身の体型。このひとのスーツのサイズは・・・と目算している自分に気づいて苦笑した。職業病。

 体を起こそうとすると、男性は微笑んでそれを制止した。

「本日担当いたします、武田と申します。それでは横になったままで結構ですので、いまから質問させていただくことに順番にお答えください。まずはお名前と職業から」

「酒井由梨です。紳士服専門店の店長をしています」

 そこから年齢、休日の過ごし方、趣味、最近感じられる体の不調などを次々と質問されるままに答えていった。

「・・・なるほど、かなりお疲れのようですね。それでは次に、現在恋人はいらっしゃいますか?また最近で性行為をしたのはいつでしたか?」

「恋人はいません、仕事が忙しいもので・・・えっ、性行為って・・・」

 思わず言葉に詰まる。施術師は微笑みを崩さずに穏やかに答える。

「酒井様は現在強いストレスを抱えていらっしゃるようですね。そういった場合、酒井様ぐらいの年齢の女性には性行為の有無が体調に大きく関わってくることがあるのです」

 最後にセックスをしたのは、いつだっただろう。遠い記憶を手繰る。まだ恋人と呼べる人がいた頃だから、4年か5年ほど前のことになる。

 正直にそう答えた。すると施術師は何かメモを取りながらまたちょっと恥ずかしいようなことを聞いてきた。

「そうですか、わかりました。それでは現在、自慰はどれぐらいのペースでどのようにされていますか?」

「自慰、ですか・・・」

「ひとりエッチ、オナニー、呼び名は様々ですがこれらのことも酒井様の体調に深く関わってくることなのです。そうですね、まずどのくらいの頻度で行われていますか?」

「それは、あの・・・ときどき・・・しています・・・」

 言いながら顔が赤くなるのがわかった。こんなことを口に出すなんて、恥ずかしくて泣いてしまいそうだった。寝る前のほんのわずかな時間、手軽に快感を得られるのが癖になって、このところは毎晩のようにやっていた。

「ときどき、ですね?わかりました、それではどの部分をどのように触っていらっしゃいますか?また器具などは使用されますか?」

「そんな、器具なんて使っていません・・・どこをって、そんなこと言えません・・・」

 施術師は困ったような顔をして、質問には具体的にお答えいただいた方がありがたいのですが、と言いながらわたしの胸のあたりにそっと手を置いた。温かい手の感触が薄いガウン越しに伝わってくる。妙な質問をされたせいか、体が少し火照っている。

「少し力を抜いてください・・・はい、いいですよ。たとえば、このあたりはご自身で触れられますか?」

 ガウンの上から両方の乳房をゆっくりと揉まれた。昼間に田中さんから受けたセクハラを思い出す。少しだけ驚きはしたものの、このやさしく包まれるような感覚は嫌ではなかった。

「いえ、胸は自分では・・・その・・・触りません」

「なるほど、そのせいか首から肩、胸のあたりにかけて筋肉が強張っているようですね。頭痛もそのあたりからきているのかもしれません。上半身から軽くマッサージをしてほぐしていきますが、よろしいですか?」

「あ、はい」

 施術師はそっとわたしの背中に手を当てるようにして体を起こし、ベッドに腰掛けるように促した。

マッサージは肌を直接刺激した方が良いらしく、ガウンは腰のあたりまで下ろされた。目の前の鏡に半裸の自分の姿が映る。背後から肩を揉みほぐされるのに合わせて、やや大きめの乳房が揺れる。恥ずかしさと緊張で乳首がかたくなっているのがわかる。

「痛くありませんか?このまま続けてもよろしいですか?」

「はい・・・」

 背中から腕までを順々に揉まれていく。温かい手が気持ち良くて、緊張も少しずつ解けていった。


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