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雨のち三角
【幼馴染 官能小説】

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雨のち三角-4

 ただ、僕はタクヤに何を言ったのか、覚えていた。
 
 マコは、当時なかなか人気のある子だった。陽気で運動好きな、かわいい子である。
 そして何より優しく、強かった。タクヤはどこかでそんな彼女の人柄に触れたらしい。
 そうなると、タクヤは直情型の男なので、即彼女に告白しようと考えた。
 僕は、外堀を埋めてからにしたらどうか、と進言した。
 その方が成功率が高いと考えたのだ。

 マコはその人気にかかわらず、交際の噂を聞かなかった。
 彼女はおそらく、多数の男からの交際の申し出をずっと断っているのである。
 よほどの相手でないと、OKは出ないのだろう。きっと、何かポイントがあるのだ。
 
 タクヤも運動については滅法得意分野である。
 彼女と同じバスケ部に入部させた。その中で彼はメキメキと頭角を現した。
 やがて、副キャプテンになった。女子部の副キャプテンだったマコとの接点が自然と出来た。
 そのうちタクヤはマコと一緒に帰るようになった。
 
 しばらくすると、タクヤはマコに僕を親友だ、と紹介した。
 休みの日には、いつも三人で遊んだ。
 彼氏彼女の間に入るのは少々遠慮していたが、タクヤは強引に僕を引っ張りこんだ。
 二人だと会話が続かない、などと言う。デカイ図体して何を弱気なことを言い出すのか。
 内心そう思っていたが、マコも何故だか、僕の存在を受け入れてくれていた。
 
 その後も事あるごとにタクヤは僕に、マコの事を相談してきた。
 僕にも恋愛経験などさほど無かったが、頭を絞って真剣に考えて、相談に乗った。
 ようやく、二人が結ばれたことを知ると、僕はほっとした。
 タクヤの心底嬉しそうな顔を見ると、僕の苦労も報われたという気がした。
 
 そうか、ようやく男と女になったか。
 そう思った時、ほんの少し、僕の胸の奥のどこかが、チクリと疼いた。
 マコは本当にいい子なのだ。タクヤの見る目は、間違っていない。
  
 と、このように長い話になってしまう。
 別にマコに話していい気もするが、やはりタクヤを通すべきだろう。


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