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雨のち三角
【幼馴染 官能小説】

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雨のち三角-3

 しかし、部屋着とはいえ、露出の多い格好だなぁと思う。
 やや細いがしなやかな白い足が、つけ根近くまで見えている。
 チューブトップもピタっとしていて、胸の形がまるわかりになるのだ。
 彼女は小柄だが、人並み以上のふくらみだった。
 少々タクヤが羨ましいような気もしてくる。
 そんな僕の視線に気づいたのか、マコは冗談めかして言った。

「……ねぇ、ケンちゃん、わたしの足、きれい?」
「え、ああ、きれいだよ、マコは、ほんとに美脚だよね」

 ソファに寝そべりながら、自慢の足を伸ばしたり、上げたりしている。
 何かの体操のつもりなのだろうか。すらりとした、しなやかな足が伸びている。
 彼女は、中学から高校までバスケ部に所属していたのだ。
 今はやっていないが、運動は好きなようで、ウォーキングなど趣味にしていた。

「う〜ん、なんか違うんだよね〜……」
「え、何が?」
「……ケンちゃんさ、あたしのこと、好き?」
「うん」
「タクヤの事も?」
「うん」
「う〜ん……やっぱり、そうなっちゃうんだよなぁ」
「え、マコは、違うの?」
「あたしは、二人とも、大好きよ」
「それなら、僕と同じじゃない」
「う〜ん……そりゃ、そうなんだけど……」
「マコも何か悩みがあるなら、いいなよ、相談に乗るよ?」
「え、あたし? うん、どう言えばいいのかな……」

 マコはソファから起き上がり、足を組み、腕も組んだ。やはり、何か悩みがあるようだ。
 うーん、と唸ると、缶ビールをおもむろにゴクゴクと一気に飲み干した。
 彼女は基本的に酒は飲まない。タクヤに付き合って、ちょっと口を付ける程度だ。
 ちなみに、僕もほとんど飲まなかった。だが、飲んでも不思議と酔うことはない。
 
 しかし、マコのビール一気飲みなど、初めて見た気がする。
 マコの顔が微妙に赤らんで、目が座っていた。彼女の悩みは真剣に聞いてあげたい。
 意を決したように、彼女は口を開いた。

「ケンちゃんさ、中学の頃、あたしがタクヤと付き合うことになった時さ」
「うん」
「タクヤって、ケンちゃんにあたしの事、いろいろ相談してたの?」
「ん〜、どうだったかな? 相談は、うけたと思う。何を言ったかは、覚えてないな」
「そっか……でさ、その事について、何か考えたりした?」
「考える? その時は、うまく行ってよかったなって思ったよ。タクヤ、真剣だったし」
「う〜ん、そっか……」

 なんとも複雑な微妙そうな顔を、マコは何故かしていた。
 彼女に、なんと答えてあげればよかったのか。僕は、正直に答えただけだ。


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