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あまこい
【学園物 官能小説】

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生徒会-6

「槙野ー」

「!」

廊下を早々と歩く私に、誰かが声を掛けてきた。振り返ると、担任の先生がこっちに手を振っている。
あー滑川に捕まった。内心落ち込む。
担任の滑川は中年のハゲオヤジで、近寄ると加齢臭が臭う。滑川に近寄りたくはないが、こっちに手を振っている。
どうしよう、無視しようかな……
滑川の手の振りが加速する。気持ち悪いんだよ、滑川。
私は渋々滑川に近付いた。

「どうしたんですか?先生」

うっわー、加齢臭くさい、気持ち悪。

「槙野、もう生徒会は終わったんだろ?」

「ええ、終りましたよ。これから帰宅する所です」

「ふん、偉いな槙野は、日曜日も学校に来て生徒会の引き継ぎをやっているとは、ふむふむ、先生は感心するぞ」

滑川の気持ち悪い笑顔に、私は酷い吐き気に襲われる。
煽てはいいから、早く用件を言ってよ。

「いえ、そんなに偉くないですよ。で、何か私に用ですか?」

私は吐き気の中、ニコリと笑顔をみせる。

「いや、それがな、体育館倉庫の整理をするんだが、槙野が時間あったら手伝って欲しいんだ」

嫌だ、滑川と倉庫整理なんて、それに、そういう雑用は男子にやらせてよ、何で私なのよ。

「あのー、体育館倉庫の整理ですよね、私、非力ですよ。男子に声掛けた方が良いんじゃ」

「うーん、何人かの男子に声掛けたんだが、断られたんだ。槙野は生徒会だろ、生徒会は手伝ってくれるんじゃないかとな」

……逃げられない状況じゃない!やっぱり私は生徒会が嫌いだ。

「そうですか、でも、私本当に非力ですよ」

「大丈夫、そんなに重い物ないから」

災厄だ。滑川と体育館倉庫の整理なんて、加齢臭で死んじゃうよ。
私は渋々承諾すると、鞄を教室前のロッカーに仕舞い、滑川と体育館倉庫へ向かった。


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