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あまこい
【学園物 官能小説】

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生徒会-4

私はそこから逃げるように立ち去った。
栗山事件!あれは私の記憶から消し去りたい出来事、思い出すのも嫌、もう二年も経つのにまだ残る事件がトゲで刺すように私を苦しめる。
あの出来事で私は友達を失い、人を信じる事が出来なくなった。それ以来、感情を余り表に出さなくなったし、人とはある程度距離を取った。やがて友達と呼べる人はいなくなり、孤立した。後に残ったのは孤独だけだった。その頃からだ。皆が私をお嬢様と呼び始めたのは、何故お嬢様と呼ばれるのか、最初は分からなかったけど、今なら分る。人を寄せ付けず、誰にでもある一定の距離をとる。その姿勢が凛として見え、私の容姿と繋り、お嬢様と呼ばれるのだと。でも、私には嫌味にしか聞こえない。作り笑いしか出来ない私に対する抽象的あだ名。偽りのお嬢様。時々僻みにも聞こえるが、僻んでいるのは私の方だ。私はお嬢様と呼ばれるのが嫌いだ。
 


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