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俺のち彼女
【学園物 官能小説】

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一部の地域で迷惑-9

「……センセん家どこ?」

 結局、日曜10時に西園の家に行く事になるのだった。

「ごめん、璃子」

「いいよ。芳郎くんはお人好しだからね」

「あうぅ……」

 璃子を家に送りながら芳郎は肩を落とす。

(そんなに野外プレイがしたいのかなぁ)

 璃子は芳郎のあまりの落胆ぶりに思わず同情してしまった。
 しかし、その理由は大きく的を外しているのだが……。

「じゃあさ、先生の用が終わったら行こ?」

 璃子は芳郎を覗き込んで提案する。

「何時になるかわかんねぇぞ?」

「うん。終わったらメールちょうだい」

 という事で、璃子の家と西園の実家の丁度中間地点にある東駅で待ち合わせる事になり、芳郎は少し浮上したのであった。

 日曜日。

 西園の実家にお邪魔した芳郎は……西園家親族一同に囲まれてかなり居心地の悪い思いをしていた。

「センセ……これはいったい……」

「いや……なんか……スマン……」

 父親に事情を話した所、親族一同に広まってしまったらしい。

『こんなに集まってもらっちゃって、なんか悪いわねえ!!』

 オカン幽霊は大喜びだ。

「センセ、今からオカンが言う言葉を一言一句間違わずに伝えるから。質問と反論は無し。いいッスか?」

 ため息をついた芳郎の言葉に西園家親族一同が頷いた。

「んじゃ……『なあんか皆して集まってもらって悪いわねえ〜、大した事じゃないのよぉ〜。あのね、銀行の通帳は食器棚の右の引き出しにあるから。ハンコはその下ね。それから冷蔵庫のシメサバ、あれそろそろ賞味期限だから早めに食べて下さいね。後、お父さんの下着の買い置きが2階のタンスの奥に……あら、もう見つけました?それと……』」

 オカン幽霊の機関銃のような、ぶっちゃけどうでもいい話は延々と続き、親族一同はポカンとして芳郎を見ていた。

「『……でね、ロッキーちゃん、最近太り気味だからご飯は少なめにして下さいね。最後に……』」

 やっと最後か、と親族一同が注目する。

「『……手のかかる旦那様と息子をもてて、私はとても幸せでした……先に逝っておじいちゃんと待ってるから、後でゆっくり来て下さいね』」

 言いたい事を言ったオカン幽霊は、芳郎の目の前で空気に溶けて消えていった。


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