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俺のち彼女
【学園物 官能小説】

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一部の地域で迷惑-8

「……中央駅に10時な……」

 がっくり項垂れた芳郎はそれだけ伝えて、後は無言で身支度を整えた。

 化学準備室を出て廊下を歩いていると、数学教師の西園にばったり会った。

「今村、この間はありがとうなあ」

 西園は芳郎と璃子に近づき、2人は嫌ぁな予感がする。

『ああ〜ら!!あなたが今村くん?!なんだかお世話になったみたいでありがとねえ〜!!』

 案の定、西園に取り憑いていた母親らしき霊が全面に出てきてベラベラまくしたてる。

『あのままこの子に会わずに死んじゃってたら後悔してたわよ〜!!本当に感謝だわ!!』

「今村?」

 微妙に目線が違う今村の目の前で西園が手をヒラヒラさせた。

「センセ……今度はオカンが憑いてるッス」

「はあ?!おふくろ?!」

 璃子には白いモヤにしか見えないものは、西園の母親のようだ。

「何?何言ってんの?!」

『ちょっとここじゃ伝えきれないわぁ〜日曜日に実家に来てちょうだい!!』

「はあ?!」

 こっちの都合を考えないオカン幽霊に芳郎はつっかかる。

「ざけんな!!ババァ!!」

 怒鳴った芳郎の頭に西園が拳骨を落とした。

「人の母親に向かってババァとは何だ!!」

 一方的な会話しか聞いてないクセに暴力を振るう西園を芳郎は睨む。

『おほほほほ、よくやったわタカシちゃん。じゃぁ、よろしくねぇ〜』

「待て!!」

 芳郎の叫び声も虚しく、オカン幽霊は消えた。

「……よぉ……タカシちゃん……オカンが伝えたい事があるから日曜に実家に来いっつったんだが……」

「マジ?お前都合は?」

「悪いに決まってんだろうが!!何だあのオカンはっ!!」

 せっかくの野外調教……じゃなくて、初デートが台無し。

「いやぁ……悪いなぁ……生きてる時から自分勝手で……」

 ポリポリ頭を掻く西園タカシに芳郎は盛大にため息をついた。


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