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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病・其の二〉-11

「ん"お"ぅ"!!!むごぉッ!!!」


狼狽えながらも、麻衣は傍若無人な患者達を睨み、勝ち気な呻き声をあげた。
両手を後ろ手にされても、自由の効く脚を振り回して蹴飛ばしてくる。
そしてその効果が無いと知るや、患者達の足の甲を踏み付けにかかった。


『このヤロ…楽しませてくれるなあ!』

「ぐ〜〜ッ!!んぐ〜ッ!!!」

『今更ジタバタしたって遅いんだよぉ』


予想外の強烈な抵抗に、患者達は少し驚いたようだったが、両脚までも掴まれて、Mの字に開脚させられてしまった麻衣には、戦う術は無かった。


『さあさあ、縛ってやろうかな?』



あの貧弱オヤジが、無力になった麻衣に近付いていく。
両手には麻縄が握られ、その瞳は狂気に揺らめく。
その瞳に麻衣は恐怖を覚えたが、それでも思いのままに目を吊り上げ、狂気を打ち砕こうと眼光を浴びせた。


「もがあぁぁぁッ!!!」


後ろ手にされた手首に、ザラついた麻縄の感触が纏わり付き、軽い圧迫感を伴って動きを封じていく。
数人の成人男性の腕力に組み伏された麻衣には、この貧弱なオヤジの縄の施しすら振り払う事が出来ない。ようやく自分を捉えているカメラの存在にも気付いたが、それはこの患者達の行動は計画的に行われた事を冷酷に告げるだけで、早く逃げ出さなければ取り返しのつかない事態に陥る事を無言のうちに語っていた。


(む、胸に触っ…!!や…めろぉ!!!)


麻縄は腕ごと胴体に巻き付き、胸肉の上部に巻き付いた後には、その豊満な胸肉を持ち上げながら、その下部にもしっかりと巻き付けられた。
更に胸下部に巻き付く縄と、二の腕との隙間にも縄は絡められ、腕の動きすらも完全に封じ込めた。
そして両手首を極めている纏め縄に絡められた余り縄が、麻衣の肩口から通されて、胸肉下部に巻き付く縄とその胸肉の間に絡められ、更に折り返してグイグイと引かれながら、背中に付けられた両手首の縄に纏められた。


(な、何だよコレ!?私の胸が……)


高手後手縛りの変型ではあるが、極めてスタンダードな縛りでもある。
胸肉の上下に縄を廻らせ、両手首の固定と、胸肉の〈絞り〉を肩口の縄で兼ねた緊縛は、麻衣の胸肉を際立たせた。
元々、胸元が窮屈そうなナース服は、今にもボタンが弾けそうになり、麻衣が身を捩るだけで何処かへ飛んでいきそうな緊迫感に漲っている。
それは正に麻縄のブラジャーであり、変質者の患者達の要求に応える矯正下着でもあった。




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