第17章-1
創と沙良の二人きりの生活が始まった。淡々と、を心掛けて沙良は日々を過ごした。
あの翌日、結城にはメールをしてSM倶楽部のパーティには今後一切出ない旨のメールを送った。あのサイトに登録した人物に関しての手掛かりは掴めないままだ。結城も心当たりは全くない、誰かの名義で他人が入会さしめた前例も聞いたことはないと言う。
だが…。あのサイトの退会には躊躇があった。
自分を罰したい、罰し続けたい気持ちが沙良の中に燻り続けているのだ。あそこに、今度は自分で投稿したい…。そして何千人もの会員に自分の恥ずかしい所を晒したい。
その願望を捨てられずにいた。
休診日前日のある深夜、沙良は2時になるのを待って個人PCを持って診察室に行った。
診察台の脇にPCを据え、顔が映らぬよう局部がアップになるようPCに接続したカメラを固定すると、沙良は金属製のクスコで自分の膣を押し開いた。後孔にはディルドを挿れ、動かして膣の内壁を上下させる。
PCで子宮口まで鮮明に映っているのを確認すると、サイトにアクセスし、パスワードを入力した。
ピアスは着けたままだからSMパーティに参加したVIP会員は全員これがSARAだと判るだろう。自分が犯した女のオナニーを観るのは一入興奮するに違いない。
沙良はまず、ピアスで括り出されたクリトリスを指で丸く撫でながらローションをまとわせ、用意したバキュームローターのキャップをそこに被せて、強度を最強にしてからスイッチを入れる。
『んっ…は…はぁぁっ…ああん!!』思わず腰が浮いてしまうが、腰を診察台のベルトで硬く固定されているためカメラからは外れない。
サイトでは閲覧会員から『すげー』『エロい!』『顔見せろ』など、チャット形式で会員からどんどんコメントが寄せられる。週日深夜にも拘らず閲覧者数は一気に2千人を超えた。
沙良は、吸い付いたキャップに肉芽を刺激させながら閲覧者を煽るように細い指で膣入り口下にある3つ並んだボールピアスを撫でる。その後、子宮口に先の丸いガラスのスティックを挿入した。カクテルを攪拌するためのステアだ。直径5mm程度の棒を子宮が呑み込んでいく。それを入り口を拡げるように旋回させながら出し入れさせると重く鈍い快味が下半身全体に拡がった。子宮と肉芽、両方の刺激で沙良はほどなくして『んんんっ!!』と声を上げて絶頂に達すると、膣口からバルトリン腺液が飛沫いた。PCには飛沫くさまもしっかりフォーカスされていた。ステアを引き抜くと子宮口が喘ぐように前後した。
はあ…と一息ついてPCに目をやると、
『さーちゃん、気持ちいい?』『さーちゃん、気持ちよさそう』『さーちゃん、気持ちよかった?』
と何度も書き込まれているのが目に入った。沙良は、ざーっと全身から血の気が引くのを感じた。