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セクシャルな講義
【女性向け 官能小説】

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新・セクシャルな講義・第4章-4


「うん、それはね、彼女とは偶然の出会いだったんだ。

或る日、私は映画でも見ようと思って新宿にきたんだよ、
私はあの街が好きでね、
何というか街が生きているという気がする。

街のざわめきの中で、男も女も若い人達が生き生きとしているし、
まるでファッション雑誌から出てきたようなスタイルで、
女の子が街を闊歩しているのを見るのも好きだし。

それから夜の繁華街の煌びやかさが、なんとも退廃的で
私の性に合っている気がする。

まあ、その日は昼間だったんだが、
映画を見ようとして歩いていたらふと洒落た画廊があって、
何気なくそこに入ったんだよ。
私は絵が好きだし、前は時間があれば描いている時期があったしね、

あまり大きくないその画廊には、2,3人の人が絵を見ていた。
私はその中で、或る気になる絵を見ていたんだよ」

「あら、せんせが絵が好きだなんて知らなかったわ、どんな絵ですの?」

真梨子ママが、私の顔を覗き込むようにして見つめる。
まるでキスでもするように顔を近づけると、
大人の女の匂いと甘い香水とアルコールの匂いが混ざり、
私を誘惑するようである。

(あとで、ゆっくりしてやるさ・・)
と思いながら、私は二人の女を見つめ話を続けていた。


「うん、そうなんだよ、私だってそういう趣味はあるさ、
それでその絵とは女性の上半身だけで裸なんだよ・・」

「え、裸・・ですか、どんな?」
「油絵なんだが、幻想的でね、
私は思わず、その絵の中の女性に引きずり込まれそうだった。
裸のその女性には何かが巻き付けてあり、
よく見るとそれは薔薇のようなんだよ、薔薇の枝が巻き付いて・・
所々に棘が・・乳房にもね、赤々とした薔薇の花びらと白い乳房、
そこに刺さった棘、それが強烈に私のハートに響くのさ・・・」

「あぁ、痛そう・・」

「それで、私は食い入るように見ていると、
誰かが私の後ろで声を掛けたような気がしてね、振り向くと、
そこに女性がいたんだ。
私は初めその人が誰だか分からなかったんだ。

(あの・・亮一さんじゃありません?)
その女性は少し恥ずかしそうに、でも決心したように・・
私は一瞬その女性が誰だか分からなかった。
しかし、どこかで見たような気はするんだが・・

(はい、そうですが、ええと、失礼ですが・・貴女はどなたですか?)
(憶えていませんか?・・・この顔)
(はて、どこかで見たような・・)

(無理もありませんね、昔ですし、
あの・・同級生の・・同じ教室で一緒だった・・由紀子です)
(えっ?・・・あの由紀子ちゃん?)
(はい・・)

その女性は私がやっと理解したらしく、嬉しそうだった。
たしかに、その女性は私が子供の頃苛めた転校生の生徒でね、
その頃の面影が今でもあるが、今は素敵な女性になっていたんだよ」



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