雅江の隣-9
健太郎は自分に気持ちが傾いている雅江を感じ取る。だが焦らずに会話を続ける。
「よく人妻好きな人っているけど、人妻好きこそ女を見る目があるんじゃないですかね?若くて可愛いだけの女に夢中になるのなんて誰でもできるじゃないですか?」
「ねぇ、どうして川田君はそんなに私を褒めてくれるの?ヤリたいから…?」
「そりゃ、いい女とはヤリたいけど…、でも素直に思った事を言っただけで。ヤリ目だけじゃないっすよ?(ホントはヤリ目だけど。)」
「ホント?でも私、ヤリ目だったとしても嬉しいかな。だって私としたいって思ってくれてるって事でしょ?女として嬉しいよ。」
ニコッと笑う。
「35歳にもなってオナニーするなんて、私おかしいのかもってずっと思ってた。でも誰にも言えないし、止められないし…。」
「それは旦那が悪いだけで、広野さんがおかしい訳じゃないよ。よけい、女って30歳過ぎると性欲が増すっていうし、それをホントは旦那が満たしてあげるべきだし。」
「そ、そうよね!私、おかしくないよね?」
「おかしくないよ。普通ですよ。」
雅江の表情がすっと晴れたような気がした。
「川田君と二次会来て良かった。飲もっ!」
今日は不思議なくらいに酒がおいしく感じる雅江。始めよりもぐっと近くで、体を触れながら酒を飲む。
「お風呂場だとね、声が響くから出さないように大変なのよ〜。」
モロにエロい話をしてくるようになる。
(やっぱコイツ、顔から感じる通りに相当スケベだな。こりゃヤレるべ。とうとう雅江とセックスが出来る!)
楽しく喋りながら、内心は今すぐにでも犯りたくてしょうがなかった。