肉体の取引 後編-6
実際、こういう清純ぶった真面目そうな女を調教し痴女へと変貌させることが、これまでの川瀬にとって一番の愉しみだったはずだ。
女なんて単なる玩具にすぎない。
気に入った新しい玩具が見つかれば、古い玩具などゴミ以下の価値しかないはずだ。
―――藤本あいりの笑顔が川瀬の頭を掠めた。
入社初日以来、決して自分には見せることがなくなったその無防備な表情。
それを三田村は、いとも簡単に手に入れる―――。
急に胸が締め付けられるような不快感が襲い掛かり、吐き気が込み上げてきた。
「……馬鹿な。単にムカつくだけですよ」
川瀬はモヤモヤをふっ切るように、乱暴に慶子の腰を引き寄せると、仰向けに寝転んだ自分自身の身体の上を強引に跨がせた。
「……そんなに欲しけりゃ自分で挿れろよ」
「じ……自分で?」
怯えた清純そうな表情とは裏腹に、太腿のあたりに当たっている慶子の股間は男を欲してずくんずくんと脈打っているのがわかる。
「―――ヤりてぇならこの上に自分でしゃがめばいい」
そう言いながらぐいっと下げたブリーフの中から、川瀬の凶悪な肉棒が反動をつけたようにむっくりと立ち上がった。
「……や……いやっ……」
太く赤黒い、すりこぎのようなその肉の杭に、慶子は悲鳴を上げて目を背ける。
「ホラ……早く挿れろよ……放っておいたらますますツラくなるぜ……」
川瀬が思わせぶりに自らのペニスを下から上へとさすり上げた。
うっすらと血管の浮き出た硬い肉竿が、意思を持った生き物のようにぐんっと前後に揺れる。
「……あぁっ……うぅ……」
怪しげな薬と二人がかりの絶妙な愛撫で異常なほど昂っている慶子の目には、この卑猥な肉の塊がたまらなく魅惑的に見えているに違いない。
「思い切り掻き回してやるよ……ホラ」
「……うぅっ……くぅっ……」
「イヤならこのままお前を放置してもいいんだぜ―――」
「ま……まって……う……うち…もう………」
ついに限界に達した慶子は、はらはらと涙を流しながら、自ら腰をずらして、腫れ上がった膣口を川瀬のペニスの先端にあてがった。
「……ああっ……真ちゃん…か……勘忍…し…てぇ…!」
屈辱と背徳感で絶叫しながら、避妊具さえ着けていない剥き出しの肉棒の上に自ら腰を沈めていく慶子。
その壮絶な姿は凄まじく川瀬を興奮させた。
きゅうっと絡み付くようにペニスにしがみつく若々しい膣肉。
三田村のモノしか知らないその神秘の花園を、今からたっぷりといたぶりながら踏み荒らしてやる。
川瀬は慶子のか細い身体の最奥目掛けて、己の汚れた性棒を深々と突き上げた。
「ああっ……!う……うぅん……」
華奢な身体を震わせながら、慶子が甘い歓喜のため息を漏らす。
「おいおい……君らばっかり楽しんだらかなわんわ」
高橋が慶子の身体をなぎたおすように、後ろから覆いかぶさってきた。
「あっ!……はあっ……いやっ……!」
川瀬の身体を跨いだまま前のめりになり、激しく身をよじらせる慶子。
川瀬の位置からは見えないが、おそらく今、高橋の指が慶子の未開拓の菊穴をぐりぐりとこじ開けているに違いない。
手も不自由な上に、この体勢では脚を閉じることも出来ず、慶子は高橋の指をなすすべなく受け入れるしかないのだ。
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「……おぅおぅ……ええ具合に緩んできとるわ……これならすぐにも挿れられるで」
高橋がぐいと腰を屈めて慶子の尻に肉棒を押し当てた。