三時の夕立『雲:渇れない涙』-2
「あ〜こ、自分で足、持ってみ?」
…―「片桐、ほら、手ぇ貸せよ、足持ってろ」
「…あぁんっ!」
お兄ちゃんの声を、脳内でサクに変換できるようになれば、もう平気だった。
いつ醒めるか分からなくても、後で後悔すると知っていても、それでも受け入れる自分に絶望しながらも、その全てが、快感に流されてゆくから。
…くちゅん…
あたしのアソコを、お兄ちゃんが覗き込む。
味わって、ナカを探る。
お兄ちゃんとする、っていうのと、心の中ではサクを想う、っていう二重の背徳感に、背筋が震えた。
その感覚は子宮に伝わって、ナカが媚びるように蠢く。
「あ〜こ、指一本でも食いちぎられそうだぞ?
ぶっといの挿入れたら痛そうだな、オレが」
…―「片桐、俺の指、喰われそうなんだけど?
一本でこれじゃ、挿入れた時に俺が痛いんじゃね?」
「…っや、もっとぉ…」
くちゅ、くちゅ…
ゆっくりと、ナカを掻かれる。
もっと強烈な、満たされる快感を求めて腰が揺れてしまう。
「ん?
な〜に、亜紀子?」
くりっ…!
「…っひ!あぁっ!」
クリ×リスをひと撫でされて、ベッドがぎしっと鳴いた。
「しーっ、夜中なんだから静かにしろよ?」
「じゃ、やっ…やめ、てっ…!
んふ、んぐぅ…!」
バレんぞ、と言いながらも、お兄ちゃんはナカと外の指を止めることはない。
緩慢な動きなのに、着実に高められている。
早く、強くして欲しい…そう思っていたところに、つぃ、と乳首を吸われて、あたしは慌てて手の甲を噛んだ。
…れるっ、ちゅうっ!
ぐちゅっ、ぴちゃ…
くりくりくり…
「おにぃ、ちゃ…!
も、止めてっ…、声出ちゃ、うぅっ!
っぐ、んくぅ…!!」
必死に両手で口を塞ぎながら、なるべく体を抑えるようにして、あたしはイッた。
それでも、がくがくと跳ねる腰が恥ずかしかった。
お兄ちゃんはまだ外出着のままなのに、あたしはいつの間にか、はだけて乱れて、冷静にイくトコを観察されて。
「…っは、くふ…はぁっ、はぁっ…」
「お〜い、お前だけイッて寝る気?
兄ちゃんのでっかくなったモノも、責任取ってもらうかんな。
そうしたら、もっと熟睡できんだろ?」
とろん、としたあたしの顔を、お兄ちゃんの長いモノがぺちぺちと叩いてくる。
了承の意味でひと舐めすると、お兄ちゃんは満足そうにゴムに手を伸ばした。
体を、裏返される。
最近バックが多いのは、あたしの反応が良いせいかもしれない。
…だって、バックならお兄ちゃんの顔を見なくて済むから。