罰ゲーム 前編-7
先ほどとは太さも硬さも違う、別人のペニスであることがハッキリとわかる。
しかしそれが三田村である可能性は、ほとんどないように思われた。
きっとこれは坂田なのだ。
それを当てればゲームはこれで終わる。
それなのに、あいりはどうしても坂田の名を言うことが出来なかった。
『このゲームを続けさえすれば………三田村くんとも結ばれるかもしれない――』
その切ない希望があいりを躊躇させていた。
波うつような独特のリズムで動き始める男の腰。
バチンバチンという肉のぶつかり合う音が部屋に響き、ペニスの先端が正常位の時とは違う場所を刺激する。
「あいりちゃん!誰か当ててみ!」
「…………」
「ホラ!早く答えろよ!イく前に言わなきゃまた罰ゲームだぞ!」
「……み…む…くん」
「は?聞こえねーし」
「み……三田村くん……」
間違っていると知りながら、あいりは再び三田村の名を言った。
『自ら望んでゲームを延長してしまった――――』
そんな自分自身の選択に、激しい羞恥を感じてしまう。
「あいりちゃんはよっぽど三田村が好きなんだねぇ」
上野が面白そうに冷やかす。
「……ち…違……」
必死で否定しようとしたその時、想像を絶するような鋭い快感が突然あいりの下半身をビリビリと貫いた。
「……な…何?…ああっ……あっ……ううっ……!」
肉棒にこすられている部分が急激に熱を帯び、強烈な痒みにも似た感覚が身体全体に拡がっていく。
『……何?私の身体……どうしたの……?』
明らかに普通とは違う異様な快楽が肉体を駆け巡る。
「……あっ!やっ……ああっ!はああっ!あ……ああっ!」
己の肉体の不自然すぎる反応に戸惑うあいり。
しかし、それはまだこれから始まる地獄のほんの入り口でしかなかった。
「クックッ……『アレ』が効いてきたな……」
背後から聞こえる坂田の低い声。
『まさか――――』
あいりはその時になってようやく、王様ゲームの時に何か薬のようなモノを無理矢理飲まされたことを思い出した。
「どっちの薬でもよかったんだけどさ。寝ちゃったら反応見られないからつまんねーし」
「確かに……これだけのタマだしな……ヒヒヒ……」
『……ひ……酷い……』
卑劣な手段に激しい怒りを覚えながらも、身体はそれに反比例してどんどん熱く燃えたぎってくる。
いくら意識を逸らそうとしても、身体中の粘膜に蟲が這うようなむず痒さは増すばかりだった。