今夜、七星で Yuusuke’s Time <COUNT3>-9
「ゴム、着ける前に。気持ちいいことしようぜ?」
四つん這いになるその股の間に雄芯を挟みこんで前後にゆすった。
半端ない愛液が纏わり、尻を抑え、足を締めさせることでいつもと違った圧迫感に溜息が零れる。
肉ビラが擦れ、ストロークを大きくさせても放さないと言わんばかりに尻肉が圧迫してきて。
前後させるたびに、ぐしゅぐしゅと音が鳴り、椿さんの甘い溜息も喘ぎ声と変化していった。
「気持ちいい、だろ?」
背中に密着し、後ろから耳を擽る様に囁いた。
背筋をしならせて、声にすら反応を示す。窪んだ背骨、反対に飛び出した肩甲骨が綺麗で思わず唇を寄せる。
陶器のように滑らかで、微かに震えていた。
「このまま入れっちまうかな」
ぐいぐいと先端で入り口をなぞり、時々飛び出した肉芽を擦ってやる。
本当に入れているような疑似感はあるが、本物には敵わない。そこに入り口があるんだ、入れない方がどうかしてるだろ?
「だ、めぇ……。つけて、くれなきゃ……」
顔をベッドに押し付けた椿さんが涙目で後ろを見上げる。
着けてくれなきゃ……、その続きは馬鹿な俺だってちゃんと知ってる。
出来るとか、親になるとか、そういうのもあるけど。ふしだらな俺らの危うさ。
どっちの子どもか解らなくなる、それが理由に違いない。
俺の知らない椿の恋人、とのシーソーゲーム。
知ってる。知ってるんだよ、最初っからな……!
「冗談だっつーの」
一旦離れて頭を掻き乱す。ガキだ、そう理解しながら抑えられない自分にムカつく。
息を吸っては吐き己を取り戻す。
椿さんに背を向けてゴムを装着し、腹の底から沸き上がる苛立ちを押さえるように、さらに深い息を吐いた。