嫉妬と誘惑-6
「……あっ……」
柔らかい唇がその部分に触れただけで、鋭い快感が理可の全身を貫く。
川瀬にされるのとは違う―――まるで美しい奴隷に奉仕させているかのような制服感に理可は陶酔していた。
三田村は理可の上に覆いかぶさり乳首にゆっくり舌を這わせながら、怒りと悲しみをたたえた瞳で理可の目を真っ直ぐ睨んでいる。
乳首を這い回る生暖かい舌の感触と、屈辱に耐える三田村の歪んだ表情に、理可は更なる興奮を掻き立てられていた。
「……ああ……いいわ……もっとよ……」
女に無理矢理己のモノをくわえさせる男の気持ちがわかったような気がした。
『川瀬も、いつもこんな気持ちで私を見下ろしていたのだろうか――』
三田村は乳房への丁寧な愛撫を続けながら、片手をスカートの中へと滑りこませて来た。
その指先がいきなり濡れた茂みに触れ、驚きで三田村の動きが一瞬止まる。
「……下着……つけてないんですか……」
何故か川瀬に言われた時の何倍も恥ずかしく、感じてしまっていた。
「……こんなことをするから……バイヤーは誤解されるんです……」
三田村は悲しそうな声で言いながら、理可の濡れた陰部を手の平でそっとなぞった。
泣き虫な女の子の髪を撫でるような優しい指使い。
三田村の指先に理可のヘアが甘えるように絡みつく。
「……あっ……んん……」
特別なテクニックがあるわけでもないのに、信じられないほどの快感が理可を飲み込んでいた。
こんな年下の純情な男を相手に、自分でも驚くほど余裕を失ってしまっている。
「……めっちゃ…濡れてる……」
理可を感じさせる目的ではなく、純粋に思ったままを発した三田村の言葉がひどく理可の羞恥心を煽る。
三田村の指が理可の中へゆっくり入ってきた。
理可自身も戸惑ってしまうほどに膣壁が収縮し、三田村の指にしがみついていく。
全身が三田村の優しい愛撫を求めているのがハッキリと自覚できた。
きつい膣内を、三田村の長い指がゆっくり上下する。
初めて触れる理可の内部を丁寧に把握しようとするような律儀な指使い。
玩具のように弄りまわされることに慣れてしまった理可の身体には、それがかえってひどく淫靡に感じられた。
「あっ……ああっ……ああっ……」
指の動きに合わせて自然といやらしい声が漏れてしまう。
「あなたのも……触らせて……」
喘ぐように言いながら三田村の下半身に手を這わすと、服の上からでもはっきりわかるほどそれは硬く屹立していた。
「……こんなに硬くして……」
熱を帯びたその肉塊に、不思議なほどの愛おしさがこみあげてくる。
ベルトを外しファスナーを下ろすと、下着に小さな生暖かい染みが出来ていた。
「……興奮してるのね……」
下着の上から硬くなった先端を軽く撫でさすると、三田村の身体が電気に触れたようにビクリと痙攣した。