性奴隷-6
「俺が欲しい物がわかるか……」
川瀬はゆっくりとマジックを抜き取ると、早くも硬さを取り戻したペニスの先端をヴァギナにあてがった。
マジックとは違う生暖かい川瀬自身の感触に、理可の肉体は飢えた獣のように切なく咆哮する。
刹那の欲望でかまわない――。
「お前が欲しい」と川瀬の口から言われたい………。
理可は甘い気分に酔いながら川瀬の言葉を待っていた。
「……言って…言って下さい……主任の欲しいもの……」
「……聞きたいか……」
川瀬の指先が理可のクリトリスの包皮をくるりと剥き、敏感になった肉芽を容赦なく指先で捏ねくりまわした。
「……あああっ!き…気持ち…イ……しゅ…主任……はっ……はああっ!……」
暴力的な快楽が理可の精神を根底から破壊していく。
陰裂にあてがわれたまま動かない川瀬のペニス。
その先端からじわじわと伝わってくる生々しい圧迫感とオスの体温。
「……あ…も…我慢できませ…ハァ…ハァ……」
「俺が欲しいのは……」
「……は…はい……はぁっ…はぁっ……」
「…………藤本あいりだ」
「……………えっ」
その瞬間、肉棒がズブリと理可にめり込んだ。
一気に全ての快感が引いてしまいそうなほどのショックが理可を襲う。
『今……何て言ったの……』
しかし冷める間もなく川瀬の腰が動き始め、理可の意識はすぐに快感にのまれてしまった。
「ああっ…ああっ…ふ…藤本…あいり……」
売り場にいたあの清純そうな女子社員――確かに川瀬の手に堕ち切っているようには見えなかった。
理可を抱きながらも、川瀬はあの女を堕とす手段を考えているというのか。
ずっと待ち望んだ川瀬とのセックス―――それがこんな仕打ちを受けながらの交わりになるとは……。
あるいはこれもサディスティックな川瀬の演出の一つなのだろうか。
激しい動きで惜し気もなく与えられる快感。
デスクの上で股を開き、こんなに屈辱的な姿勢で犯されているにもかかわらず、1ミリのブレさえない的確な刺激に肉体は完全に屈服している。
「……藤本には男がいるらしい……」
川瀬は理可の内部をより深く掻き回すように腰を打ち付けながら続ける。
「……お…男……?」
理可は激しいショックと抗いようのない快感の中で、川瀬の言葉をぼんやりと聞いていた。
「メンズに…三田村という男がいただろう……」
川瀬は「三田村」という言葉を、ゆっくりと理可の耳元で言った。
「……み…三田村……」
――そういえば……この店のメンズにそんな名前の新入社員がいた……。
あの男が……藤本あいりの……。
「……三田村も……ただのオスなのにな……」
川瀬は催眠術をかけるように理可の目を見てゆっくり言いながら、腰の動きを急速に速めた。
「あっ……ああああっ!」