閉店後のフロアで-3
同時に左手はブラウスの下にもぐり込み、ブラジャーに包まれた豊乳を躊躇なくわしづかみにする。
「なぁ……頼むよ……ハァ…ハァ……ヤらしてくれよ……」
「イ…イヤっ!……やめてっ……ここ職場だよ?!」
信じがたい辰巳の大胆な行動に、あいりはついに怒りが頂点に達し、咎めるような鋭い口調で辰巳を怒鳴りつけた。
その途端、それまで媚びるような卑屈な笑みを浮かべていた辰巳の表情が一変した。
まるで見下したような、小馬鹿にしたような顔で冷ややかにあいりを睨みつける。
「へぇ……職場?……その職場で……あいりちゃん素っ裸んなって上司とセックスしてたよね?」
「……!?」
予想もしていなかった辰巳の言葉に、あいりの抵抗する手がぴたりと止まった。
『……まさか……見られていたの……?……あれを……』
一方の辰巳は、想像以上のあいりの反応に手応えを感じたのか、更に尊大な態度になった。
「あいりちゃんてさぁ……合宿の時から俺ずっと憧れてたんだけど……結構すげぇんだな……初日から主任とあんなことやっちゃうなんてさ」
辰巳はニヤニヤといやらしい笑いを浮かべながら、右手で下着ごしにあいりの割れ目のあたりの窪みをぐいぐいと圧迫する。
左手の指先はブラの上から硬くなりはじめた乳首のあたりを捏ねくり回し始めた。
「辰巳くん……やめて……ちが……うのっ……」
「初対面の主任とヤれたんだったら……俺とだっていいだろ……」
あいりの抵抗にはもう先刻ほどの力は入らない。
あの醜態を見られていたというショックと、『どう言い訳したらいいのか』という動揺で、頭が真っ白になっていた。
辰巳はあいりの抵抗が弱まったのを観念したのだと解釈し、更に大胆に、太い指を下着の脇から侵入させてきた。
激しい嫌悪感があいりの肉体を貫く。
濡れてもいない秘裂を乱暴にまさぐられ、下半身に不快な痛みが走った。
「……い…痛っ…や……やめて……」
いつの間にかスカートは完全に腰のあたりまで捲れあがり、下半身がまる見えになってしまっている。
辰巳は、あの憧れのあいりをこんなに恥ずかしい格好で凌辱しているという事実に激しい興奮を覚えていた。
なにしろ新入社員研修の時から女子の中で誰よりも目立っていたあいりである。
それは成績が優秀なばかりでなく、誰もが認める美貌とプロポーションの持ち主だったからだ。
配属が発表された時、あいりと同じ店舗になった辰巳と三田村は、同期の男連中から嫉妬と羨望の眼差しを受けた。
しかし、もともと自分が女性からは全く相手にされないことを自覚しており、あいりが三田村に好意を抱いていることに気付いていた辰巳は、あいりのことはからはじめから諦めていたのだ。
「あれ」を見るまでは……。