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デパガあいり
【レイプ 官能小説】

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恥辱の新入社員研修-1



「デパートガール」は、藤本あいりの幼いころからの夢だった。

憧れのTデパートの制服に身を包み、そのフロアに立つことこそが、あいりの人生の目標だったのだ。


Tデパートの社員がなんたるかを叩き込むため、二週間にわたって泊まり込みで行われる新入社員合宿で、たいがいの女子社員は泣いたり音(ね)をあげたりするのだが、その厳しい期間さえもあいりにとっては楽しく有意義に感じられたほどだった。


50名ほどいる同期の女子の中で、彼女は見事トップの成績で合宿を修了し、今日からは念願の店舗勤務となったのだ。


「社員通用口」に足を踏み入れた瞬間、ひどく緊張が高まっているのが自分でもわかった。


ロッカールームで憧れの制服に着替えると、あいりは大きく深呼吸して集合場所の教育ルームへと向かった。


「おはようございます!」


新入社員研修で嫌というほど叩きこまれた「ハキハキとした挨拶」。


それを早速実践しながら教育ルームの扉を勢いよく開けると、ガランとした室内にぽつんと座っていたスーツ姿の青年が、驚いて顔をあげた。



「……お……あいりちゃんかいな!びっくりするやん!」


一瞬驚きで強張った表情が、あいりの顔を確認した途端ホッとした笑顔に変わって、愛嬌のある関西弁が口をついて出た。


同期入社の三田村真吾だ。


口元から八重歯をのぞかせて笑う三田村の人なつっこい表情に、あいりもつられて笑顔になる。


「なんだ。三田村くんだったの?張り切って挨拶して損しちゃった!」


そんな憎まれ口を叩きながらも、あいりはさっきより少し気分が高揚している自分に気付いていた。


三田村とは新入社員合宿の時から同じ班で、あいりは彼の爽やかな風貌と清潔感のある雰囲気に、ひそかに魅力を感じていたのだ。


三田村には大阪に結婚を約束している彼女がいるという。


とても可愛いらしい彼女で、本当に大切にしているのだと合宿最終日の懇親会の時、三田村自身がみんなにのろけているのを聞いた。


ほのかな憧れを抱いてはいたが、そんな風に彼女のことを堂々と人に自慢する三田村に、あいりはがっかりするどころか更に好感を抱いた。


彼が同じ店舗に配属されたと知った時には、付き合えない相手とわかっていながら少なからず胸をときめかせていたのだ。





「――なんでやねん。別に損てことはないやろ!」


関西人らしく陽気にツッコミをいれる三田村のおどけた表情に、あいりはさっきまでの緊張も薄れ楽しげな気持ちになっていた。


その時、入り口の扉がゆっくりと開く気配がした。



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