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デパガあいり
【レイプ 官能小説】

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恥辱の新入社員研修-3



『川瀬主任て、主任の中でも随分立場が上の人なのかな………』


何気なくそんなことを思う。



こうした発想の一つ一つが、自分の中の上司に対する服従心を無意識的に高めていることを、この時のあいりは全く気づいていなかった。


新入社員は先入観がないぶん、初めての主任の影響を一番受けやすいということはよく言われている。


二週間にわたる厳しい合宿で、新人は上司には絶対服従するようにと強烈にマインドコントロールされる。


更に現場では全てが初めての経験になるため、恐ろしいほど無条件に上司の方針や命令を受け入れてしまうのだ。


その一番無抵抗な時期を狙って、今まさに獲物に毒牙をのばそうとしている男がいた。


その恐ろしい計略に自分たちが巻き込まれていくことになろうとは、あいりも、三田村も、辰巳もまだ知るよしもなかった。



顔合わせの簡単な挨拶が終わると、川瀬は早々に立ち上がり、とりあえず売り場のバックルームの場所を見てもらうからとあいりをうながした。


三田村と辰巳はまだ教育ルームでそれぞれの主任に説明を受けていたが、川瀬はあいりを部屋から連れ出し、同じフロアにあるという婦人服のバックルームへと向かった。


デパートのバックルームというのは、華やかな売り場と違って全てのコストを最小限に削減しているため、想像以上にせまく薄暗い。


あいりは初めて見る現場の裏側に興味をひかれて、キョロキョロしながら川瀬について行った。


段ボールとカゴ車の間を縫うように進み、フロアの一番奥と思われる場所でようやく川瀬が立ち止まった。


「ここが、婦人服のバックルームだ」


一際背の高い段ボールで囲まれた狭く薄暗い一角に、事務机とパソコン、そしてファイルがびっしり並んだ本棚が置かれている。


TデパートK支店の花形売り場であるレディスフロアの華やかな企画や戦略が、この小さく地味な事務机の上から生まれているというのがなんだか不思議な気がした。


あいりはその独特の雰囲気に飲み込まれそうになりながら、ゆっくりと辺りを見渡した。


この場所にたどり着くのに、かなり入り組んだ通路をいくつも通ってきた。


売り場の店内放送も、他の従業員の声も気がつけばほとんど聞こえなくなっている。


まるで隠れ家のような、秘密めいた不思議な空気があいりを圧倒していた。


「ここは店の中でも一番奥にあるから、売り場からは遠くて大変だけど……そのぶん他の売り場の連中は使いたがらないから……わりと自由に使えて俺は気にいってる」


「……そうなんですかぁ……」


川瀬の言葉のもつ本当の意味など知らずに、あいりはただただ感心したように無邪気にうなずく。


「君とのミーティングはいつもここでやるから、そのつもりで―――」


「はい!わかりました!」



あくまでも上司に従順な可愛い新入社員……さて、どう料理してやろうか。



川瀬の眼が、一瞬残虐な野獣のような光を放った。





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