第二話:コーラス部の由香里-2
シャワールームのドアが音を立てて閉められた。
バスソープの、さわやかな香りが由香里を包み込んだ。
部屋全体が別世界になったような気分がした。
下半身にタオルだけをまとった浩二が、由香里を見つけて驚いた。
浩二は後ろ向きになって、髪を拭いている。
上半身裸の男の背中が由香里の目の前にあった。
それも、憧れの浩二の裸身が目の前にあった。
広い肩の骨、
真っ直ぐに伸びた背骨、
引き締まった腰骨、
鍛え上げられた筋肉、
それを覆う、弾力のあるつややかな肌
由香里は、その背中に引き付けられるように突進していた。
背中に頬を押し付け、両手で後ろから、浩二の腰にしがみついていた。
静寂が続き、由香里の腕の力が緩んだ。
浩二は由香里と向き合った。
腰のタオルは、解けて床に落ちている。
由香里の唇は、浩二の逞しい唇で、激しく吸い付かれた。
由香里は、これから何が起こるかわからなかった。
由香里の両手は、なめらかに下に垂れている。
両手は、自然に男根に吸いつけられ、巨大に勃起した男根をしっかり握り締めた。
由香里の衣服が優しく脱がされ、優美で、淫靡な乳房が露出された。
乳房は張り切って輝き、乳首は堅く充血し、敏感に感じるようになっていた。
由香里の体中のすみずみまで、浩二の唇が這わされている。
由香里は、男根を離すことは無かった。
巨大に勃起した男根が、由香里の体内に差し込まれた。
奥まで、挿入された時に絶頂を感じていた。
その後の記憶は、おぼろになっている。
突き刺されたまま、体をよじりながらしがみついていたのか、
四つんばいになって、後ろかの挿入をねだったのか、
抜かれた直後の男根に吸い付いたのか、
ベッドの上で、眼が覚めた時には、全ての記憶がなくなっていた。
由香里は、次の日の登校時に、
背を伸ばして、遠方を観ながら歩いている自分に気がついた
少し、背が高くなった気分がしていた
今日のコーラス部では、自分のパートをリードして歌おうと思った。
今日も、浩二に背中をたたかれるのを、楽しみにしていた。
三話につづく。