募る思い-1
川田健太郎はサラリーマン、営業の仕事をしている30歳の男だ。モテない訳ではないが、彼女は作らない。まだまだ遊んでいたい為、結婚もしていない。
人並み以上に女経験もしているつもりだ。素人、風俗、出会い系…様々な出会いで女遊びを繰り返して来た。30歳を超えた女には全く興味がなかった。若い女が大好きだ。当然人妻も30歳前の女ばかり。見た目結婚してるかしてないか分からない感じの人妻ばかり選んで遊んで来た。熟女マニアの気持ちは全く理解出来なかった。
会社には何人か事務員がいる。その中に広野雅江という35歳の人妻がいた。20歳代の頃から知っているが、周りからは美人と騒がれていた。しかし何故か健太郎は目を引く事はなかった。好みのタイプではないのだろう。胸も大きいが、健太郎にとってはストライクゾーンにはいなかった。
しかし雅江が30歳を超えた当たりから、少しずつ気になり出すようになった。20歳代の時には感じなかった何かを感じるようになったからだ。事務所でも雅江をチラッと見る回数が増えた。日増しにムラっとするものを感じるようになる。
人妻の色気…、それなのかも知れない。見てるだけでムラムラする。雅江は普段スケベな会話は全くしないし、浮気などするようなタイプではないし、浮いた噂も全く聞かない。しかし見てるだけでムラムラしてくる。若い女には感じないものを健太郎は雅江に感じていた。