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官能の城
【女性向け 官能小説】

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官能の城(5)-6

その瞬間、
何人かの仮面を付けた男女は何事が起きたのかと驚き、
その後にクスクスと声を立てて笑っていました。

男は自分のミスとは言え、
マスクを女に剥がされ、皆の前で嘲笑されたその屈辱に耐えられず、
女が投げ捨てたそのマスクを拾うと素早くそこから背を向け、
風のようにその場を去っていきました。

その夜、ジュリアンヌは無様な姿を人に見られ、
それを思い出す度に眠れない夜が続いたのです。


彼はジャンと言い、
舞踏会で屈辱を受けたジュリアンヌの復讐の為、
布のマスクを脱いだ顔でその女の前に立っているのです。

彼は、半裸になっているジュリアンヌの身体を見て眼を細め、
これから自分を辱めたこの女をどうしようかと、
舌なめずりして、眼でじろりとその女を見つめていました。


ジュリアンヌはその男の目を震えるように見ながら、
手元にあった布で身体を隠しながら後ずさりをするのです。

しかしそれも無駄な抵抗であり、近づいたジャンの手に掛かり
あっと言う間もなく布を奪われ、剥がされて丸裸になってしまうのです。

「ブルース、お前も俺がこの女をどのようにいたぶるのか見たいだろう」
「勿論さ、俺は娘の方をいただくさ、たっぷりと楽しもうぜ、ジャン、なあみんなもな」

それを聞いていたジュリアンヌは、
今までの高飛車な態度から変わり、涙声で男に訴えていました。

「あぁ、お願い、私はどうなってもいいわ、だから、せめて娘だけは・・」

「ふふふ・・ダメですよ、貴女の娘もそれ以上に男が好きなようだし、
あの晩、貴女の娘はいやらしく狂っていましたしね、そうだよなブルース」

ジャンは、ジュリアンヌにだけ、初めは慇懃な言葉で言っていましたが、
かえってそれがジュリアンヌには不気味に聞こえてくるのです。

「そうさ、ジャン、あの娘に裸で何度もセックスをせがまれたって言う男もいるからな」
「そんな、いやよ、いやぁ・・・」
「ふふふ・・」

ジュリアンヌの娘のジョルジュも既に裸にされて床の上に伏し
これから始まる男達に自分達がどうされるのかを思い、
恐怖に身震いしていました。

「なあ、みんな、ジャンとブルースがこの女達をどうするのか見学するとしようか」

仲間の男達は、これからのジャンとブルースの行動をギラギラした眼で眺めていました。

ブルースと言われた男は、精悍な顔つきでじろりとこの様子を眺め
震えているジュリアンヌの娘のジョルジュを見ながら、
舌なめずりをし、その眼は燃えていました。



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